東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

半蔵(はんぞう)

6、一億総活躍社会

少し古めかしい言葉を持ち出したい。 兵は、兵站輜重 銃後の守り 何を言いたいのかというと、要するに、全員が外へ出て行って活躍したら、誰が家庭を守るのか、ということだ。 陰は陽の守りなのだ。陰は生命の本である。陰が居なくなったら(虚したら)、生…

5、天人合一

鍼灸学校で東洋医学概論を学んでいた時、 指導して下さった先生が、 「人体のことで分からないことは地球で、 地球のことで分からないことは人体で、 それぞれ置き換えて考えてみなさい。」 と教えてくれた。 人体では、内なる気が充実していないと外衛(衛…

4、『素問』陰陽応象大論

陰者在内陽之守 陽者在外陰之使 陰は内に在りて、陽の守りなり 陽は外に在りて、陰の使いなり 昔、私が教えを受けたある先生は、 「儂は、これを読んでから、かあちゃんの言う事をよく聞く様になった。 だって、男は女の使い(パシリ)だぞ。」 と仰っていた…

3、六経

陰陽(両儀) → 四象 → 八卦 純陽の 乾 を 天 とし 純陰の 坤 を 地 とし その間の6つを人体に配当し、六経とした。 即ち、 この様に、人間は天と地の間に在って、様々に変化する。 それが生きているということだ。 しかし、この「六経」という言葉も、 日…

1、日本と中国

日本漢方では、陰虚証と書けば、陰証で虚弱な状態を示す。 症状としては、冷えている。 中医学では、陰虚証と書けば、陰陽のうちで陰の方が相対的に虚している状態を示す。 症状としては、熱を持っている。 同じ文字を使って、逆の事を言っている。 とかく、…

7)医療

最近、総合診療医の先生が、脚光を浴びている。 専門細分化された医療(これはこれで必要なものであるが)に対する患者側の不満の声と、それに応じる医療側の反省と方策である。 長寿社会になったため、老年科の先生も活躍し始めている。 総合診療医の先生も…

6)歪みとゆらぎ

人間は、立位でゆらいでいる。 直立不動は、不自然だ。 人間の内部は、ゆらいでいる。 即ち、歪みもゆらいでいる。 呼吸と共に、変化している。 歪みも生き物だ。 姿勢も、内臓の状態も、ゆらいでいる。 時間的に長いのが歪み、短いのがゆらぎ。 おしらせ 20…

5)正常値

健康な状態から大きく逸脱したものを、何とか呼び戻す時の目安。 自分では、コントロール出来ない障害を持った方のための管理目標。 正常値を常に気にして、これから外れる事に一喜一憂するのは、「健康」という名の歪みだ。 臨床を、息・食・動・想・環 と…

4)からだ

最近ようやく、左右非対称医学を提唱する人も出て来た。 コンピューターグラフィックが描き出す均整のとれた人間は、現実には存在しないだろう。 皆誰もが個性的なからだをもっている。 それ以上の個性を見つけ出す必要はないんだよ。 からだの声を聴きなが…

3)社会

陰陽、虚実、表裏・・・・・ 東洋医学の話をしようとしているのではない。 内外、上下、格式・・・・・ これらの間合、塩梅、匙加減で調整されていた世の中に、コンプライアンスとかエビデンスを持ち込んだ。(そういうものが悪いと言っているのではない。要…

2)子育て

家庭では、お父さんとお母さんがよく話し合って、価値感を共有し、学校と地域と家庭が協力し合って健全な子供達を育成しよう! これでは、子供は逃げ場が無い。 見えないところが歪む。 子供は、両親の矛盾、大人のホンネとタテマエ、社会の裏表、これらの隙…

1)文化の衝突

昨今では、自己を確立し、強い自己主張をしなさい、と教えられるそうだ。 日本人は元来、役割や立場に応じて変化する私で生きていた。それがあたりまえだった。 夫・主人・父・会社での役職・趣味のサークルでのポジション・近所付き合い 等、自分の中で「私…

治める 3

家政と言うが、家治とは言わない。 やはり、家庭も祭り事なのか。 「男は統治するが、女は支配する。」と、昔、西洋の偉い人が言ったそうな。 祭り事と言っても、アドレナリンばかりではない、ドーパミンの出る類のものもある。 カーニバルがそうだ。 橋本敬…

治める 2

療治 いやし、おさめる 治療 なおし、いやす やっている事の内容が違ってくる。

修める

修業(しゅうぎょう):学校や、特定の師のもとで、決まった段階を踏んで 学業、技芸を学び、身につけること 修行(しゅぎょう) ・仏教徒が、より高い悟りの境地を目ざして所定の戒を保ち苦行を重ねること ・より高い学術・技芸をもって一本立ちが出来るま…

収める

収拾(をつける):混乱した状態を、うまく収めること 元の鞘に収まる 収穫:農作物の取り入れ 意図したとおりに採取できたもの 実りを得る

治める

政治 政と治 祭り事と治め 血湧き肉踊る時と平穏な時 動乱と治平 世の中は、この繰り返しだ。

納める

納税:毎年やって来るイヤな時期 年貢の納め時 納会: 歌い納め など 締め括りを付けること 収納:収まるところに、納まること

おさめる

納める ・決められた期限に、決められただけのものを渡す。 ・今まで続けて来たものを、それでしまいにする。 治める ・再び混乱や災害などが起こらないように、必要な手段を講じて処理する。 収める ・そのものを本来あるべき場所に入れて、望ましい状態に…

7、俳優と役者

西田敏行さんが、インタビューに答えて、こう話されていた。 「我々の職業には、2種類のタイプがあるんですよ。 役を自分の中に取り込んでゆく人、これが俳優です。 それと、自分が役の中に入り込んでゆく人です。こちらは役者です。 前者の代表は、高倉 健…

6、男の一生

もちろん、異論はございましょうが、・・・ 「平八郎に、こうつたえてくれ。よいか・・・男というものは、それぞれの身分と暮しに応じ、物を食べ、眠り、かぐわしくもやわらかな女体を抱き・・・こうしたことが、とどこおりなく享受できうれば、それでよい。…

5、相承

祖述し、稽古を積む これが、日本的な伝承の形である。 教わり、練習する のではない。 無用な自我を手離し、自分が変わること である。

4、身の丈ほど

冷暖自知 一所懸命 身土不二 本来、「いま、ここ、にしかない自分のいのち」のはずが、少しおかしくなりつつある。 いつでも、どこでも 繋がります。 御利用できます。 駅前にあります。 聴けます。 見られます。 便利になったけれども、何かが歪められてい…

3、歴史

人は、経験智を積むごとに、 より良く生きるために人生の文脈を変える。事実は変わらないが、 自分の生きて来た日々の意義づけを変える。歴史は残り、過去は忘れ去られる。私の大切な人達の中で、歴史でありたい。

2、ハラワタからの言葉

鍼を施すと、からだからは色々な反応がある。その中でも「腹鳴(ふくめい)」を得ると、 私は、からだから「お前の意図は解ったよ。」とか 「うん、そこ、当たり。」と認めてもらっている様な感じがする。 うれしい。

1、人と人を繋ぐもの

「愛」というテーマは、私には難しすぎるので、 筆にまかせて、愛の形について述べてみたいと思います。1、人と人を繋ぐもの「信頼」と「尊敬」と「感謝」の気持ちの無い関係では、 一緒に仕事をしたくない。相手を思いやる事の出来る大人と、 人生を共にし…

論文

酒井雄哉 大阿闍梨は、「人生は論文のようなもの」という言葉を残されました。 「自分の生きている間は苦しいことやストレスのかかること、つらいこと、楽しいこと、嬉しいことなど、いろいろなことがあるけど、それをみんな研究していけばいいんだよ。研究…

仕事

西岡常一さん(法隆寺宮大工棟梁)は、息子さんに、「おれは労働者やないんや。仕事というものは、事に仕えることや。」と語っていたそうです。この人の口から出る「仕事」という言葉しびれる様な感動ふるえる様な発見そういう響きを、羨望と共に感じます。

本ほど安い投資はない。自分の知らない語彙や文体を使って、未知の世界やドラマを表現してくれるメディアである。目の前に情景が立ち上がって来る文章に接する時のからだの反応は、映像の比ではない。思うに、指揮者は、楽譜を読みながら、空間に音を立ち上…

まったく違う世界(立場)に身を置いて、自分の日常やっている事を外側から見つめ直す事色々な旅があるだろう。最近、いくつ旅をしただろうか?旅は、戻って来る事に意義がある、行きっぱなしは、漂白である。と、昔ある先生から教えられた。 どこへ帰るのか…

身体を通して考える事からだを使って問いかけているから、脳の暴走をコントロールできる。決められた時間に、決められた事を行なう。その現場へ行く。そして、出逢う。何と? その人を変えるもの、或いはヒントと。

考え方や価値観の違う人間が共存する事一時でもいい。ある目的のために協力するのでもいい。私の中での一つの理想型は、優秀なオーケストラである。「君子は、和して同ぜず」という。しかし、現実社会においては、同ずる事を要求される場面がいかに多いこと…

感動

久しぶりに、「あいだみつお美術館」を訪ねた。「感動とは、感じて動く、と書くんだなあ」感じてから動くまでに、”考える”が入らない。ストレートである。ウソが無い。原始感覚そのものである。しかし、感動ばかりしていたら疲れるだろうな。 時々感動するか…

7日目

日々是好日 森下 典子 (新潮文庫)日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)作者: 森下典子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/10/28メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 39回この商品を含むブログ (37件) を見る難解な茶道の入門書を読…

6日目

「筋肉」よりも「骨」を使え! 甲野 善紀・松村 卓 (ディスカヴァー携書)「筋肉」よりも「骨」を使え! (ディスカヴァー携書)作者: 甲野善紀,松村卓出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2014/05/22メディア: 新書この商品を含むブロ…

5日目

諦める力 為末 大 (プレジデント社)諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉作者: 為末大出版社/メーカー: プレジデント社発売日: 2013/05/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見るスポーツ界の現状に問題を提起しています。 「…

4日目

日本の身体 内田樹 (新潮社)日本の身体作者: 内田樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/05/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る合気道家 多田宏先生との対談に、特に興味を持ちました。多田先生の言葉が素晴らしい。 『・・・日本武道…

3日目

日本人に「宗教」は要らない ネルケ無方(ベスト新書)日本人に「宗教」は要らない (ベスト新書)作者: ネルケ無方出版社/メーカー: ベストセラーズ発売日: 2014/02/08メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る 『曹洞宗の開祖である道元禅師は、「坐…

2日目

親ができるのは「ほんの少しばかり」のこと 山田 太一(PHP新書)新版 親ができるのは「ほんの少しばかり」のこと (PHP新書)作者: 山田太一出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2014/06/14メディア: 新書この商品を含むブログ (2件) を見る 『なんであんなに…

1日目

最近の読書より「自分」の壁 養老 孟司(新潮新書)「自分」の壁 (新潮新書)作者: 養老孟司出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/06/13メディア: 新書この商品を含むブログ (12件) を見る 『どうも居心地が悪い。世の中にはまっていない。そんな気持ちをずっ…

7、あまり速すぎるので、神様がついてこない

『いまの登山者は装備も万全だし、どんどん速く行こうとする。シェルパも体力的には十分ついていけるはずなのに、「神様がついてこない」から立ち止まってしまうのだ。「ではいつから動くのか」と登山者が聞くと、シェルパは「わからない。魂が追いついてき…

6、「馬鹿不平多し」(福沢諭吉)

『学びが少ない者は、たいてい、いつもまわりのせいにばかりしていることを意味するようだ。』 『不平をいう暇があったら、本を読めばいい。そのほうがよほど解決の早道なのだ。』 仰るとおりです。 凡夫には、時にはグチも言わせて下さい。

5、語学以上に必要なもの

『私が考える本当のグローバル化とは異文化を尊重しながらもみずからのアイデンティティを保ち、自国の文化を語れる真の教育、すなわちリベラルアーツと、深くて、広い人間力をそなえるということだ。』 『世界に出て、相手に迎合するのではなく、自分の話、…

4、知識イコール教養ではない

『よりよく生きるために先人から受け継いだ知識を、自分の代でさらに高め、次の世代に渡す。「真の教養」は、いわばそういう「知の遺伝子」なのだ。』 『「真の教養」とは、人がよりよく生き、人が人であるための技術(アート)であるともいえそうだ。つまり…

3、百年経っても生き残るもの

『人間というものは古来、つねにいまよりいいものを作りたい、いい生き方をしたいというふうに「よりよい明日」を考え、努力を続ける存在である。その姿がすなわち文化なのだと思う。』 『文化こそが人間を人間たらしめている要素だともいえるのである。』 …

2、古い言葉が忘れられている

『日本人は、昔から四季による自然の変化に敏感で、自然との触れ合いの中で、言葉も豊かに発達させてきた。』 『こういう自然の気配を敏感に感じ取る力や感じる機会が、日本人から失われているから、言葉が消えてきたのだろうか。あるいはこういう言葉が語ら…

1、「引き受ける」という感性

先日、畠山先生からご紹介いただいた 美〜「見えないものを見る」ということ〜 福原 義春 著 (PHP新書)美-「見えないものをみる」ということ (PHP新書)作者: 福原義春出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2014/01/16メディア: 新書この商品を含むブログ (4…

無始無終

昨年9月に、千日回峰行を2度も満行した酒井雄哉大阿闍梨が逝去された。 居なくなっても、私にとってその存在そのものが大きな心の支えになっている。 大阿闍梨の言葉 「人生にとって無駄な事は何ひとつない。」 「自分で歩いてコツを掴むんだね。」 「一期…

日本人には二種類いる

というタイトルの本を読んで、然り! と膝を叩いた。 岩村暢子さんの労作である。日本人には二種類いる: 1960年の断層 (新潮新書)作者: 岩村暢子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/10/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る―1960年の…

おせいどん

こと、田辺聖子さんには、素敵なエッセーがたくさんある。 学生時代には楽しませてもらった。最近また読み返している。夫君の「カモカのおっちゃん」とのやりとりは、面白くてためになる。 その中で、「夫と妻が仲良くするのは、一種の外交だ」とおっしゃっ…