東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

寺本 雅一(てらもと まさかず)

響き続ける

「あの世」があって、「この世」がある。 イノチあるものはいずれ、あちらの世界へ旅立っていかねばならない。 この世を生きていると、 「この人に出会いたかったのかもしれない」 と思うような人との出会い、ご縁に遭遇することがある。 そういった「生」を…

つかうか、くばるか

「気をつかう」のと 「気を配る」のは、 似ているようで、中身が全然違う。 気を使われるのは、こちらも疲れるが、 気を配られて悪い気はしない。 また「つかう」にも、 「使う」と「遣う」があるようで。 以前から、この違いはなんなのか、気にかかっていた…

目の前にいない人のことを

手紙を書いたり、 贈り物を贈ったり、 どちらも、いま目の前にいない人のことについて 想いを巡らせ、意識を向けながら行うこと。 最近、こういうことについて考えることが増えてきた。 何故なら、自分はこういったことが きっと苦手なんだろうな、と改めて…

支えられている感覚

「みんなは呼吸をどのくらい止めていられる?」 忘れもしない。講習に参加して間もないころ、座学の時間に師匠から受講生に問われたことだ。 「(1分半くらいならいけるかな)」当時はそのようなことを考えていたと思う。 普通の人は意識的に呼吸を止めてい…

見透かされている

操体を通してからだのことを勉強していると、 臨床家というものは いかにからだから見透かされているかを 痛いほど実感する。 特に、 「オレが治してやろう」といった操者の作為。 そういう情報でいっぱいになり、 肝心なからだへの信頼感が薄れてしまってい…

臨床という空間の中で

「臨床」を受けに来る人は様々なものを抱えて訪れているのだろう。「~が痛くて…」という、わかりやすい痛みを抱えている人もあれば「なんか調子が悪くて…」と自分自身でもつかみどころのない愁訴を抱えてくる人もいる。また言葉にはしなくても、心の部分で…

見当たらないとき

おはようございます。 瀧澤さん一週間のモノ語り、ありがとうございました。本日から寺本が担当します。テーマは「感謝」です。宜しくお願いします。 余裕のない時、または調子の良くないときというのは自分自身のなかに「感謝」という言葉がどこにも見当た…

日誌

操体の世界に足を踏み入れてから ひとつの「習慣」が増えた。 それは「日誌」を書くことだ。 この日誌は、日々少しでもいいから書き、 また書き続けることを師匠から勧められてきた。 それを勧める師匠自身のノートは 日々書き込まれ続けてきた結果膨らんで…

「だけ」のリスク

「当たり前」なこと。 「普通」なこと。 日常を何気なく支えているこうした存在へ 少しだけでも意識を向けてみれば、 いまのこの状況は「当たり前」でも「普通」でも ないのではないかと感じられてくる。 「そんなことは『当たり前』であり、『普通』である…

身立て(ミタテ)

操体は「からだ」の要求を診立てる。 そして、その要求に素直に応える。 同時に、 その人の普段の「生き方」、 日常どんな「ミタテ」を行いながら生きているか。 そんなことも診ている。 操体臨床の空間は、 「からだの要求に適う、こんな『ミタテ方』がある…

診て、みえてくるもの

その人の生き方は、 その人の「からだ」に現れている。 臨床家がからだを「診る」ということは、 その人のからだを通して、 その人の「生き方」を診ること。 そして、その生き方を通して その人が普段どんな「ミタテ方」をしているのかを 知ることにもつなが…

生き方(いきかた)

日常生活は「ミタテ」の連続である。 何気なく送る生活のなかで 目の前の状況を 判断(診断)し、その結果をもとに 行動に移る。 ひとつの捉え方として、 その人の「生き方(いきかた)」は その人の「ミタテ方(みたてかた)」 そのもののようにも思えてく…

楽か、辛いか

操体を学び始める前、 自分の頭のなかにどんな言葉が鳴り響いていたか。 当時の生活を思い出しながら どんな言葉を使っていたか、振り返ってみれば、 「どっちのほうがいいかな〜」 「こっちのやり方の方が楽だよね」 こんなことを、何気ない日々のなかで考…

肩入れ

瀧澤さん一週間ありがとうございました。 今日からは一週間寺本が担当します。 今回のテーマは「ミタテ」です。 宜しくお願い致します。 「診立て(診断)」というと、「臨床」の世界を思い浮かべますが、 よくよく考えてみれば私たちは、常にある種の「診立…

フタ

自分の周囲に対して 「言い訳」を考えているときがある。 またか、と思い 呼吸に意識を向けて、「立ち止まる」。 アタマのなかで鳴り響く 声や言葉がおさまって 静かになれば、 さきほどまでの言い訳は、 自分自身への「言い訳」から生まれていたもの、 だっ…

失敗

「同じこと」を教えてもらうにしても 無難にこなせる講師から教えてもらうのと その道のプロに学ぶのとでは、 まるで違う。 経験、失敗、工夫、発見、時間、空間。 辿ってきた道筋が、そのまんま 厚みと深みになる。 学んでいる方にはそういったものが 無意…

在る

ただ傍にいるだけなのに 勉強になる人、 エネルギーをもらえる人、 何かを感じさせる人 がいる。 言葉を口にするわけでもなく 特別なことをしているわけではなくても、 極端な話、 ただ其処に居るだけの その「居方」から 伝わるものがある人。 不思議だ。 …

苦手

以前、新潟のお土産で「渋柿の焼酎漬け」なるものをいただいたことがある。 それがまた、今まで食べてきた柿のイメージがひっくり返る程に絶品で、 その時の衝撃が深く記憶のなかに残っている。 「渋柿」は、そのままでは、 あの独特の渋味が強過ぎて 食べら…

みている

「少しくらい、いいかな。誰かが見ている訳ではないし・・。」 日常のなかでの些細な誘惑。 スッと入り込んできては、「軸」を揺さぶる囁き。 安心してください。 例え、誰も見ていないところでも、 「自分自身」はちゃんと目を開けて見ています。 ワタシを…

思い返す

「楽」と「快」は違う。 楽か辛いかを問いかけることと、 快をききわけること。 この識別を徹底的に学ぶ。 「臨床」において。 「日常生活」はどうか。 自分自身を振り返ってみると、 結構、「楽」を選択している場面があるように思う。 わかっているけどや…

芽生えを育てる

おはようございます。 瀧澤さん一週間の投稿ありがとうございました。 静かに、それでいて深くしみ渡るメッセージをこの一週間堪能致しました。 本日から寺本の担当です。 操体の世界観に触れて六年目。 まだ途上の身でありますが、 今回のテーマである「プ…

てがみがくるまえに

童謡・唱歌で有名な「やぎさんゆうびん」を 7日間、「臨床」の観点から覗いてみてきました。 やぎさんゆうびん (はじめましてのえほん) 作者: まどみちお,渡辺有一 出版社/メーカー: チャイルド本社 発売日: 2009/12 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商…

しかたがないので2

童謡・唱歌で有名な「やぎさんゆうびん」を 「臨床」の観点から覗いてみています。 『やぎさんゆうびん』作詞:まど みちお 作曲:團伊玖磨 1しろやぎさんから おてがみ ついたくろやぎさんたら よまずに たべたしかたがないので おてがみ かいたさっきのて…

よまずに たべた2

童謡・唱歌で有名な「やぎさんゆうびん」を 「臨床」の観点から覗いてみています。 『やぎさんゆうびん』作詞:まど みちお 作曲:團伊玖磨 1しろやぎさんから おてがみ ついたくろやぎさんたら よまずに たべたしかたがないので おてがみ かいたさっきのて…

さっきのてがみ

童謡・唱歌で有名な「やぎさんゆうびん」を 「臨床」の観点から覗いてみています。 『やぎさんゆうびん』作詞:まど みちお 作曲:團伊玖磨 1しろやぎさんから おてがみ ついたくろやぎさんたら よまずに たべたしかたがないので おてがみ かいたさっきのて…

しかたがないので おてがみ かいた

童謡・唱歌で有名な「やぎさんゆうびん」を 「臨床」の観点から覗いてみています。 『やぎさんゆうびん』作詞:まど みちお 作曲:團伊玖磨 1しろやぎさんから おてがみ ついたくろやぎさんたら よまずに たべたしかたがないので おてがみ かいたさっきのて…

よまずに たべた

童謡・唱歌で有名な「やぎさんゆうびん」を 「臨床」の観点から覗いてみています。 『やぎさんゆうびん』 作詞:まど みちお 作曲:團伊玖磨 1 しろやぎさんから おてがみ ついた くろやぎさんたら よまずに たべた しかたがないので おてがみ かいた さっ…

やぎさんゆうびん考

おはようございます。 瀧澤さん一週間ありがとうございます。 操体臨床のホントのところ。 それを「生音」で聴いているようでした。 今年開催される4月の春季フォーラムの醍醐味のひとつは 操体臨床の「事例発表」の機会をたっぷり体験できることです。 操…

間合い

武道の世界などでよく「相手との間合い」が勝敗の分かれ道 とった言い方をしますが、 操体を学ぶようになって 「間合い」には 「自分との間合い」もあっていいんだということを教えてもらいました。 その間合いのとり方はいろいろで、 「アタマ」と「からだ…

1900年の間

先日、近所を散歩していたときのことです。 住宅街のなかで「遺跡見学会→」の張り紙が目につきました。 「え、こんなところに、遺跡?」と しばらく状況が飲みこめずその張り紙の前に立ちつくしていましたが、 見れば、次の見学会の時間がちょうど始まるとこ…