岡村郁生(おかむらいくお)
皮膚に触れている。 皮膚を意識しているか。 操体の臨床においても、当然のように触れている。 皮膚に触れているなら、皮膚常在菌にも触れている。 そして、 触れられた常在菌由来の物質は、皮膚の様々な代謝を調節して、 恒常性の維持ホメオスタシスに貢献…
「操体」を生活で生かせる。 「操体」の意識者も、健康増進につながる。 「操体の臨床」においては、 相手だけでなく、操者自身も健康になっていく。 触れるのは、何かを感じるためならば、 ほとんどの場合、皮膚を介して触れている。 私たちが感じるもの、…
「操体」の臨床において。 「触れる」のは、一体なんなのでしょうか。 ボディーのヒズミ。 ボディーのユガミ。 その象徴である「ヒカガミ」と称されし、膝のうら。 筋骨格横紋筋運動系の、主たる経路に触れる。 皮膚体壁内臓系の、主たる経路に触れる。 脳脊…
今回のテーマは「触れる」となりました。 一週間を担当する岡村です。 どうぞ、よろしくお願いいたします。 現在も学び続ける「操体」において、いったい、 ワタシは、何に触れたいのだろう、と考えました。 朝、目覚めし時。 「アッ原始感覚は、〇〇の変化…
(続きのまとめ) 自分自身が問いを立てる練習をすることです。 そして、その問いに答える練習を積み重ねていくことです。 積み重ねてきた力は生きる姿勢を養います。 それは「操体」を学ぶために欠かせないことの1つだと思っています。 探求すること。 探求…
(続き) 今ある手持ちの知識や、手持ちの発想でつくる仮の答えは、 当然ながら不完全なものしか出来ません。 自分自身が持っていないもの。 つまり、操体の知識、操体の情報、操体の理解の、 その本質、所在に気付くことさえできれば、 それを埋めたくなり…
(続き) 「何のために学んでいるか」という問いかけを投げかけられ、 「なぜだろう、どうなっているんだろう」と、疑問を持てば、 それを解明したい欲求は生まれてきます。 「操体・操体法」指導者、三浦寛理事長の書籍を読んでみると、 「第2分析」「渦状…
(続き) 何を学ぶのか。 それは「どんな問いに答えていくのか」という事でもあります。 「操体」を学び「操体法」の存在する意義や、 その「学びを進めた先にあるもの見つめていくこと」 これは、「間=マ」を読めるように学び取ることです。 「間=マ」と…
(続き) 長い間かけて学ぶ事は、 「解決すべき問いかけを持つ」ことです。 「自分事として認識できる」ことです。 その設定方法が、「何のために学んでいるか」になります。 それはワタシにとって「操体」を学ぶ理由の一つ。 かの、レオナルドダヴィンチは…
(続き) 「操体・操体法」を、自分の学ぶべき理由したこと。 「何のために学んでいるか」が無ければ、所詮は他人事です。 自然や、生命現象から情報を十分に取り込もうとするのです。 この経験を積んでいくことで、生命現象の雰囲気というか、 生命現象の気…
石田さんからバトンを受けた、今週の担当する岡村です。 テーマ「何のために学ぶのか」で、よろしくお願いいたします。 では早速。 操体・操体法を「何のために学んでいるか」については、 意図、目的の存在証明として、内容を正確に示せるかどうか。 自然環…
(続き) 最終日になりました。 今週のブログを見て「はじめての操体」じゃないよ!と思った方。 その方々には、謹んでお詫びいたします。ゴメンナサイ。 それでも、「操体法はシンプルです」と、言いたいのですよ。 そこで、創始者、橋本敬三師の語りを紹介…
(続き) はじめて操体法を学びたくて、三浦理事長を訪ねた最初の日。 講習会で強烈なボディブローを喰らった(気がした)のです。 操体の臨床講習なのに。 操体法の指導を受ける前に。 「死生観について考えてみなさい」と言われたからです。 操体法の技術…
(続き) 「ホスピスに入院してるからに出張に来てくれないか?」 操体&操体法を学びつつ、臨床をしているワタシに向かって、 本人から直接、頼まれたときがありました。 当時のワタシにとって、少し心の重くなるお願いでしたから、 三浦理事長に相談してア…
(続き) 終末期医療に携わる、ベテラン医師の方が教えてくれました。 「医学的に意味がなくても、患者に何かをしてあげたいと言う 想いから来る行動は、立派な医療です。 この想いが医療として確立し、形になったのが緩和ケアです。 QOL(=生命の質)の改…
(続き) ある医師の方が教えてくれました。 「臨床医の仕事の基本は、2千年前から何も変わらない。 話を聞き、一緒に考える。 人間の苦しみと無念を引き受ける」 このような臨床に向かう考え方は、とても「からだ」に響きました。 ワタシだけではなく、「…
(続き) 臨床経験の年数だけは、今年で31年になりました。 按摩する、指圧する、マッサージする。 鍼を打つ、灸を据える。 整復する。 それでも昨日書いたように、一体、何を支えているのか明確に出来ません。 そんなことを年頭に置きながら、三浦理事長に…
バトンを受けとってブログを担当する岡村です。 一週間、どうぞ宜しくお願いします。 地域の人々を支えるため、茅ヶ崎の湘南ライフタウンで鍼灸接骨院を 開業して今年で25年になります。 紆余曲折在っての25年とは言うものの、一体、何を支えにして今まで 「…
(続き) ある剣道の高段者の方から、愉快な実践を教えて頂いた。 「一眼。二足。三胆。四力」 宮本武蔵の五輪書 今週のお付き合い、有難うございました。 明日からは、瀧澤副実行委員長の登場です、お愉しみに。
(続き) 一つに、こころの安寧こそ「健康」に繋がるでしょうね。 速く終わって欲しい! 速く治って欲しい! 速く、はやく、ハヤク! 「速い」スピードで走っていく。 でも、その目的は何でしょう。何のために速さを求めていますか。 そうと訊ねたら、すぐに…
(続き) 質と量のちがい。 若い頃は、量が欲しい。 歳を重ねると、質が欲しい。 質にも、さまざまな変化はあり、違いを認識できること。 量にも、さまざまな大小はあり、違いを認識できること。 同質の協力(量)は、足し算にしかならないけれど、 異質な協…
(続き) 生命体なんだから、変化していくことを前提にする。 今の時点は、経過に過ぎず、未来から見た現在を、常に「意識」する。 それを繋げてくれる空間、その変化に即して入ってくれる「息」。 脳で感覚の統合を行っていたとしても、その過程で生じてい…
(続き) 例えば。 日本は勿論、3年以上世界中を不安に陥れている、コロナ禍。 まだ収束していなくとも、ウィルス共存方向に舵を切りました。 現時点におけるコロナワクチンは残念ながら、確実な効果ではなく、 インフルエンザウィルスのように、タミフルの…
(続き) 健康の定義を「公益社団法人日本WHO」から引用してみましょう。 「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、 肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、 すべてが満たされた状態にあること」(1947年制定) どうでしょう、健…
今週担当するのは岡村です、よろしくお願いします。 テーマは「健康と寿命」。 では、早速ですが皆様にとって、「健康」とはどのようなもの? 興味があったので、患者さん達にも尋ねてみました。 Sさん「普段どおりってことですかね」 Tさん「人との御縁かし…
裏と表。 デザインをどちらにするかで全くイメージが違う。 入る部位と出る部位。 密な部位と疎な部位。 鍛えられる部位とそのままの部位。 薄い部位と厚い部位。 ところどころ、裏と表は協力し、繋がって拮抗し、バランスする。 表地と裏地。 若い時は「見…
ゆっくり味わうこと、それはトイレの「間」。 なのでトイレ話を続けてしまうけれど、食事中ならば申し訳ない。 以前、三浦理事長からトイレ掃除について、含蓄ある実践語りを聞いた。 自分の使っている便器。 便器は汚いモノだろうか、と。 そりゃそうだろう…
ゆっくりでないと、トラブルを起こしやすい内臓の働き。 電車を乗り継いで、通路や駅トイレを利用しているとき、 なぜだろうか、掃除中と書いてある看板によく出くわす。 ある時、物凄く出したかったので、多目的トイレに入った。 トイレの表からはわからな…
トランプに裏と表がある。 「おもて」の絵柄が全て同じでないとトランプは困る。 見た目が同じでわからないからこそ、動きを活かせる。 「うら」の絵柄は全て違うし、働きや雰囲気も異なるからこそ、 各々を生かして、繋げたり、意味づけた遊び方も想像でき…
ゆっくりと、ゆっくりと時は過ぎる。 ゆっくりとした夢のような居心地がここにある。 朝起きると1番初めにやること。 それは、まず水をいっぱいゴクリゴクリと飲み込むこと。 現在は、日本に様々な水が輸入され、また様々な加工された水や、 地方色豊かな天…