岡村郁生(おかむらいくお)
ゆっくりと、ゆっくりと時は過ぎる。 ゆっくりとした夢のような居心地がここにある。 朝起きると1番初めにやること。 それは、まず水をいっぱいゴクリゴクリと飲み込むこと。 現在は、日本に様々な水が輸入され、また様々な加工された水や、 地方色豊かな天…
石田実行委員から受け継いで一週間、岡村が担当です。 「おもて」と「うら」。 その言葉を「息」で、ゆっくりと、ゆっくりと味わっている。 味わいのなか、ワタシ自身に「からだ」がつぶやいた言葉。 おまえさんに、五十年以上も付着していたモノ。 日々の睡…
空を見上げると海を感じ、地面を見つめていると山を感じる。 空の先、宇宙はいつも、円環を成して働いている。 円環に従ってあらゆるものは、丸くなっていくのだろう。 そのような傾向はきっとある。 循環から生まれ、その力が絶たれない限り、生命は栄えて…
アスファルトではなく、絨毯でもなく、土の上を歩いている。 地面は、命でできている。 海も山も、凹凸のある形状で同じ。 そこに水や海水が流れているかどうかの違い。 凹凸のある地面、土の上に素足、ただ裸足でいれば感じられること。 寂しい気持ちになっ…
人間にとって、生命にとって、空気は貴重だ。 それは、万物が同じ空気の息吹を分かち合うからだろう。 動物も、植物も、人間も皆が同じ空気を共有していられる。 山の中に包まれると、それを大きく味わえるし、感じ取れる。 山にある湖水面には、吹き抜けて…
私の住んでいる神奈川県の山奥にはダムがある。 そのダムを見に行くのが好きだ。 そのダムの底は、数十年前まで普通の人達が暮らしていた村だ。 村一帯は、ダムを作るために水の中に埋まってしまっている。 道路は途中でダムの一部になり、水しぶきをあげて…
ふいに思いつき行動できる有り難み。街を出て数時間走る場所。 遠くから近くなる山の麓につき、身支度を整え、登り始める。 山の山頂をめざし、地を踏み締め、カッパをきて、雨に打たれ、 その勢いとその激しさと、皮膚の感触を味わう。 何も考えられなくな…
オートバイで山に出かけ、テントを張り、できるだけ人がいないような 場所を見つけ、ただ静かに座っていると「皮膚」の感受性は高まります。 今は頻繁に行けませんが、以前はそれ自体が自分の生き方のようにさえ 感じる瞬間も多く、「ゆるキャン」ブームの前…
石田さんに続いて「山」をテーマにブログを担当します。 どうぞ、一週間のお付き合いよろしくお願いします。 前回のテーマ「海」と今回の「山」を例に取ってみても、 自然界は繋がっています。 すべての中に繋がりを感じ、「山」に行けば、繋がりの 働きかけ…
「からだ」を操ろうとして、重心を決めるのか。 その、流れに任せて、中心と重心を感じるのか。 海で裸となり、息を吐いて、相手と語りあう。 相手とは目の前にいる、誰かではないかもしれない。 息を吸って、相手と感じ合う。 相手とは目の前にいる、誰かで…
操ろうとして、中心を決めて使っているのか。 重く、感じるときは、ソレに乗ろうとする。 流れに任せて、重心を感じて使っているのか。 軽く、感じるときは、ソレに、乗れている。 どうしようもなく重い想いを抱くなら。 海岸で裸足となり、「からだ」の重さ…
波の音には、リズムがある。 潮の風には、言の葉がある。 流れという大きな循環に、瞬間で抵抗していた自分を恥じ、 それでもいいんだよと、大肯定で、息を吸い込む。 遡っても、憂いでも、からだは許容する。 その器の大きさに改め、すべてを器で受けとる。
「からだ」が、つながりを感じる。 優しさも、ぬくもりも、冷たさも、強さも、全てつながっている。 ちゃんと感じることができる。 感じることで記憶され、つながったホントのこと。 沖から岸に、波が届いている。 熱の偏差により、風が興(おこ)し、見えて…
(続き) そもそも、大きな波の海に入らない方が良いのは当たり前で、 分別を知る、まともな人には、決して勧められることではない。 人様に迷惑を掛ける可能性もあり、勧めてはいけないのである。 しかし、波乗りは自己責任であり、危険極まる環境に遭遇し…
(続き) また、グルグルと全身を回転させられて、上下左右わからなくなる。 もう一度、力を抜いて波に揉まれている。 しかし、その時感じたコトは、今でもからだで覚えているのです。 二回目は、一回目と異なり、波の力に巻かれつつもゆとりができた。 ウソ…
今週のブログ担当は、茅ヶ崎在住の岡村です。 どうぞ、よろしくお願いいたします。 波乗りを始めて22年になりました。 先日海に入りつつ、ふと想い出したことがあります。 15年前のことです。 波乗り初心者時代、台風の後で大波の残る海の沖へ向かいました。…
(続き) 治すことは、「からだ」(生命)の仕事です。 そして、それをどうこうする事はおこがましいと言うようなことを、 手塚治虫氏の漫画、「ブラックジャック」でも語っていましたね。 生命現象、私たちの感じる事は、様々な「もの」「こと」「なり」、 …
(続き) 天然自然の法則性、真理とは何か。 それが、治癒、快癒に関わっている事は確実だと思われます。 例えてみましょう。 雨が降らないで毎日毎日晴れていたほうがいい、と言う方がいました。 しかし、雨は雨で必要なものです。 同じように苦痛の種をま…
(続き) 「治癒」までの道標。 それはまず、介助と補助になります。 介助とは。 患者はどう進めばいいか知らないのだから、その目的となる動きの方向 を、指示できることです。 「からだ」の動き、その循環を、刺激にならぬよう与え、引き出します。 補助と…
(続き) 操体の臨床では、症状や疾患別に、治すことはありません。 つまり、それぞれにそれぞれのやり方がある、訳ではないのです。 そこに至るまでの経過や、そこに至らぬまでの方法を理解してもらい、 至らぬための指導を与えるため、操体の臨床家として…
(続き) ある時、「間=(マ)」は教えてくれました。 「痛み」について考えていた時。 「治すこと」を考えていた時。 「治ること」を考えていた時。 そんな、間を置いていた時。 ふと、橋本敬三師の放言が目に留まりました。 「病気はネェんだ‼って、何べ…
(続き) 快よく癒されると書いて「快癒」です。 もちろん、どこかに痛みのない幸せを感じる、これは当然ですね。 では単純な話、痛みが無くなれば、それで皆さんは満足なのでしょうか? いえいえ、それでは痛みが無いだけで、病人は取り残されてしまいます…
石田実行委員、紹介有難うございます。 今日から岡村の担当となります、一週間よろしくお願いいたします。 今回のテーマは「治癒」ですね。 そもそも、私が初めに操体を学ぶきっかけも、「痛い」ことをしない で治せるんだったら、その方が良いと言う単純な…
毎日、朝起きてから一日中に行う「環境」と「からだ」の循環。 外から息を吸って頂いたものを、中で代謝したものを元にかえす。 考えてみると、「息」「食」「動」「想」は、すべて「環境」ありきなのです。 しかも一日に、約二万回も呼吸をしているんですか…
(つづき) 「環境」は環境でも、生まれてくる前、胎児の「胎内環境」は面白いのです。 食べたり飲んだりすることは「操体」で「食」と関係しています。 生物の「食」進化を考えてみると、胎児がどのように口腔機能を獲得しているか は、非常に興味深いもの…
(つづき) 「呼吸」は、「環境」との状況下で生じる「生命現象」そのものです。 そしてヒトの「からだ」には、毛細血管が張り巡らされているわけです。 これは、本当に小さく、微弱で微小な「内圧の変化」にも鋭く、変化します。 ここで、皆さんも普段の「…
(つづき) 「環境」における生存競争は、常に法則性があるようです。 ここで生き残るものが勝つ、生き残れるか生き残れないかも、その一つ。 「説得術 講談社現代新書 増原良彦」より 説得術 (講談社現代新書 696) 作者:増原 良彦 講談社 Amazon 気象大学教…
(つづき) 原始感覚の快は「からだ」が感じているのです。 環境が変化しても「からだ」は常に、生命現象の状況を感じています。 これは、天然自然の大法則ですから、時代が変わっても変わりません。 実際、大昔の人が残した書物を今読んでみても、現代に通…
(つづき) 皆さんは、「環境」をどのようなイメージで感じているのでしょう。 地球上の生命体に存在する人間も、「環境」条件下での生命の現象の一つです。 生体の歪みを正す 橋本敬三論想集 作者:橋本敬三 創元社 Amazon 橋本敬三師の著書中、「生命現象」…
石田さん、紹介ありがとうございました。 今週「環境」をテーマに、一週間を担当する岡村です、よろしくどうぞ。 まずは、「環境」の定義を調べてみましたよ。 ①「環境」は、生活体(主体)が活動するすべての空間を意味する。 「生活圏」と言い表すこともで…