東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

香(こう)

思い出

テーマ「ととのう」を考えた時、小学生の頃を思い出しました。小学生の頃、入学式や卒業式などの式典にあわせて、起立や礼をするタイミングがバラバラにならず、揃っていてきれいにみえるように練習した記憶です。今の小学校でもこのような練習をしているの…

観察した現実

睡眠の大切さは、家庭でのしつけや学校教育で、何気なく教えられてきたように思います。健康について調べると睡眠のことは必ず書いてある当たり前のこととして、私は捉えていました。しかし、実際になぜ大切なのか、自分ごととして観察してみると、はじめて…

味噌汁の味

今日から香が担当します。よろしくお願いします。 昼食で時々行くお店で、味噌汁を一口飲むと、「おいしい」をいつも感じます。具材はとてもシンプルなのですが、ほっとします。何度行っても、落ち着く場所だとかんじます。 過ごした時間が同じ1時間であっ…

操体における「頑張るな」の理解7

操体ではぎっくり腰などでどうにも動けないという時に、からだは、動きを八方に塞いで(動きを制限して)「安静」を要求していると理解します。そして、治すことよりも、安静にするというからだの要求に答えることが大切だとも考えます。そのため、早く治す…

操体における「頑張るな」の理解6

前回、生命力学のバランスについて書きました。 呼吸、食事、動き、想念は生きていくなかで自己責任で営む必要があり、この4つに加え、環境のバランスが健康に関わってきます。 哲学する操体ー快からのメッセージの中に書いてある、想の世界観というところ…

操体における「頑張るな」の理解5

操体では、イノチがあるかぎり他人に代わってもらえない営みを「自己最小限責任生活必須条件」とし、明確にしています。その営みは息(呼吸)・食(食べる)・動(うごく)・想(想念)です。この4つと環境をあわせて「生命力学のバランス」と操体ではいい…

操体における「頑張るな」の理解4

からだはいのちを授かり、死を迎えるまで、休むことなく働き続けます。 私たちが意識をしなくても、心臓は拍動し、全身に血液を循環させ、呼吸をし、生命維持しています。とてもすごい機能でからだは動いているにも関わらず、普段は私たちはほとんどからだを…

操体における「頑張るな」の理解3

毎日なにげなくしている生活習慣に、からだは適応しようとする能力があります。例えば、朝食をたべない人が、朝食を食べることを習慣にしようと変更した時、最初はなかなか食べることができないかもしれません。しかし、3日、三週間、三ヶ月、3年と朝食を食…

操体における「頑張るな」の理解2

私は「頑張るな」を戒めとして、時々思い出すことで、ものごとの捉え方が多面的になったと感じています。私のことなので、みなさんに当てはまるかどうかはわかりませんが……操体を学びはじめ、初めて「頑張るな」を聞いた時は、言葉尻だけをとってしまいまし…

操体における「頑張るな」の理解

今日から香が担当します。よろしくお願いいたします。 操体における「頑張るな」がテーマになっています。 操体でいわれる「頑張るな」は、ただ単にできないことや目標に対して努力しないでいい、嫌なことは一切やらなくていいということではないと理解して…

操体7

操体法は、実際に操体法を受け、体感、体験するとわかる部分が多いと思います。 なぜなら、感覚に注目しているからです。 感覚は、実際に体感した人が受け取ります。 どんなに説明を受けても、その経験や体験、体感がないと 言葉を言葉としてしか受け取れな…

操体6

操体では動診(どうしん)という動かして診る方法がありますが、 操者のアプローチ方法が変化すれば、動診で診るものも変化します。 つまり、D1とD2では動診をとおして診ているものが変化します。 変化すると書いていますが、共通してみているものもありま…

操体5

操体法は操体法を受けている人が感じる快適感覚、 「気持ちがいい」という感覚を指標にします。 「気持ちがいい」という感覚をあじわうことでからだの歪みが整います。 この快適感覚を操体法を受けている人があじわうためのサポートを、 操者である私たちは…

操体4

操体は操体法の技術的な面と、 橋本哲学といわれる、橋本敬三先生のからだをみる、からだについて関わるために 大切な考えが根底にあります。 どちらも知り、身につけることで理解が深まります。 どちらかだけでは、操体が操体にはならないのだと理解してい…

操体3

操体法には、操体を受けている人が感じる感覚を、 受けている本人がききわけ、あじわう方法があります。 これを操体法ではD2といい、感覚分析ともいいます。 操体法を受けている人が感じる感覚に意識を向け、その感覚を操体法では大切にします。

操体2

操体法では、からだは動くという、動的な部分をとても重要視している。 静的ではなく動的なときにからだがどうなっているか?を非常に大切にしている。 そのため操体法には、動診(どうしん)という分析方法がある。 言葉のとおり、動かして診るのである。 …

操体1

今日から香が担当します。よろしくお願いいたします。 操体の創始者である橋本敬三医師の根底は、 疾病医学ではなく、予防医学さらには健康医学の視点から捉えていた。 つまり壊れてから治すのではなく、健康なからだを健康に維持するためにどうするかを考え…

50年後も生き生きと

内部感覚という、普段言葉にしない、意識もしていなかった感覚を自分のからだを通して感じることを学習していくと、からだへの見方も変化してきます。 その変化が、さらにからだへの気づきにつながり、 今まで全く意識もしなかったからだに意識を向けること…

快からのメッセージ

足趾の操法®︎の講習会では、体感を通して感覚を学べます。 その上で技術も身につけることができます。 この感覚はあじわってみないとわからない「快」であり、 私の言葉で表現すると極上の幸せです。 この感覚をあじわうことそのものが勉強になるのです。 こ…

感覚をみがく

初めて参加した講習会で教えていただいた操体法は 第二分析といわれる、感覚分析の内容が中心でした。 この感覚分析を理解し、深めていく上で、とても大切になった学びが足趾の操法®︎です。これは畠山先生の講習で学ぶことができます。 この講習会で、体感を…

必要な時間をかける

講習会では、動診という操体法ならではの分析方法も学びます。 普段、からだをみることに慣れていない私は、理解するのに苦労しました。 しかし、自分自身のからだを通して体感し、目視で学びを深め、さらに実際の方法を学んでいくうちに、面白さとすごさに…

知るよろこび

三浦先生の臨床を通して、呼吸が気持ちいいという感覚や、いつの間にかからだの不快を感じなくなるという変化を体験し、どんなことをすれば、こういった変化が起きるのだろうかに興味が湧き、講習会を受講することにしました。 私は開業をしているわけでもな…

爽やかで優しい

初めて三浦先生の臨床を受け、約1ヶ月後に臨床を受けました。 初めて臨床を受けた時の体験は、人生で初めての経験ばかりでしたが、 私には何の違和感もなく、ただ委ねていたいという思いだけでした。 そして二度目の臨床で知った事は、呼吸をする喜びでした…

異次元

今日から香が担当します。 今回、操体と私をテーマに書きます。 よろしくお願いいたします。 操体を勉強するようになったきっかけは 「からだの設計にミスはない」を読んだことでした。 内容に興味をもち、橋本敬三先生のことをインターネットで調べました。…

習慣の見直し

当然や当たり前と思い込み、その思考の中で習慣化していた事が、実はそうではなかったと気づいた時、自分の事ながら衝撃的でした。そして、気づくと当然や当たり前という表現は当てはまらなくなります。自分が思い込みの中で作り上げていた事を実感します。…

便利に頼りすぎる

言葉は物事を理解するために本当に便利だと思います。しかし、言葉によって理解度は深まるばかりではなく、惑わされたり、解釈を間違えたりすることを忘れてはいけないのだと思います。 インターネットでの情報は本当に手軽なものになり、いつでも多くの事が…

情報量

仕事をしていてこの数ヶ月、考える事がありました。 それは、私の思考の癖というか、思考習慣が反映され、凝り固まったものになっていたという気づきでした。全く立場の違う方に助言を貰う機会があり、その時に痛感しました。持っている情報量も違ったことも…

日常を丁寧に過ごせば、その先は見えてくる

料理研究家の辰巳芳子さんという方がいらっしゃいます。 私が辰巳さんを知ったのは、ドキュメンタリー映画「天のしずく」を鑑賞してからですが、それから辰巳さんの本を時々読んでいます。 辰巳さんの本を読んでいると、日常の慌ただしさから離れ、いのちを…

気づき

感覚を磨く事を大切にしたいと日々思っています。 しかし、具体的にどのようになった時に感覚が磨かれたといえるのかがよくわからないなと思う一面がありました。ところが最近、自分の選択や決断するコトやモノが確実に変化した事を実感する事が増えました。…

読み直す

一度読んだ本を読み返すと、こんな事書いてあったかなという事があります。 以前読んだ時に読み過ごしたか、理解できないまま終わってしまったのですが、この気づきを得た時に、その本の価値をより強く感じます。そして、著者の伝えたい事をどれぐらい理解で…