東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2010年東京操体フォーラム in 京都(1)

【レポート:畠山裕美】
8月27日6時。東京駅で三浦先生と落ち合い、新横浜から乗ってくる岡村王子の分を含めて駅弁を3つ買う。東京駅限定だ。今回は奮発してグリーン車を取った。やはりたまには乗るもんだと思う。何故なら非常に気分がいいからだ。N700系のぞみは6時半に東京駅を出発した。

★岡村郁生理事は「王子」、福田理事は「画伯」三浦先生からは「龍馬」、山本京都フォーラム実行委員長は「監督」、辻実行委員は「情報局長」というコードネーム?を持っているのである。

新横浜に着くと、岡村王子が半ズボンにオレンジのスーツケースという華麗な姿で登場。王子の土産の「崎陽軒のシウマイ」と、駅弁の包紙をばりばりはがしながら、三浦先生が
「岡村、これはグリーン車専用の特別な駅弁だぞ」
「え?ホントですか????!!!」
(三浦先生の冗談です・・)

駅弁を食べながら色々打合せをしているうちに、あっという間に京都に到着。京都の改札で、佐伯さん、福田画伯、山本監督が待っていた。佐伯さんはこれから会場である大徳寺玉林院に向かって準備にかかるということで、あとの一行は奈良操体の会の北村翰男(ふみお)先生の待つ奈良へ向かった。北村先生とは一昨年の仙台の全国操体バランス運動研究会以来だ。駅の改札で奈良操体の会の方々と待っておられた。その後タクシーで東大寺に向かう。
タクシーの中から道を歩いている鹿を見て、やっぱり奈良だ、と納得する。東大寺に到着して参道を歩くと、やはり鹿がたくさんいるのには驚く。池のほとりに牡鹿が立派な角を生やして立っていた。三浦先生が
「おい、岡村。あのオスの鹿は写真撮影用のツクリモノだ。よく出来てるだろ」
「え?ホントですか??!!」
鹿に寄っていく岡村王子。勿論これも三浦先生の冗談で、岡村王子に触られた牡鹿は動いたのであった。
「うあああああ〜っ」と叫ぶ岡村王子であった。なお、漢方の専門家である北村先生は鹿の角のカワの薄皮?を見つけてはぺりぺりと剥がしていたので、訪ねてみると、風邪の薬にもなるのだそうだ。鹿の角の強壮効果について、王子が北村先生に真剣に質問していたのは聞き逃さない私であった(強壮、強精効果があるのは、まだ柔らかい角らしい)。


★鹿とたわむる福田画伯

北村先生のお陰で、今回は特別に大仏様のお膝元まで上げていただけることになった。若いお坊さんの案内で大仏殿の横から入り、左側から大仏殿を眺める。大きな建物や仏様を見上げるという動作は、何か人間の心に作用する効果があるのではと思う。

それから大仏殿に入り、大仏様の向かって右側の階段を上がり、お膝元で大仏様の由来、台座の蓮の花びらの説明を聞く。大仏様ご自身は何度か戦乱で焼けてしまっており、1300年前の建立当時から残っているのは台座だけだそうで、花びら一枚一枚に細かい絵が描かれている。皆、汗を拭きながらも話を熱心に聞く。仏教の宇宙観は何と壮大なんだろう。


大仏殿の後ろと、大仏殿の前にある六角の灯籠の説明を聞いてから、興福寺に向かう。途中で岡村王子が鹿せんべいを買って鹿と遊ぶ(というか鹿に囲まれていた)。山本監督は鹿にお尻を噛まれたらしい。


それから興福寺へ。国宝館で阿修羅様はじめ八部衆と釈迦十人弟子に再会。東京、九博とは違って、八部衆の仲間と一緒に並んでいる阿修羅様で、一番自然な感じがした。残念ながらマイラブの薬王菩薩様、薬上菩薩様は一般公開はしていないということだった。今度またゆっくり来ようと決意する。その後奈良駅前で食事を済ませ、近鉄で京都へ向かう。
京都からタクシーでホテルへ向かってチェックイン。シャワーを浴びて一休みしてから明日明後日の会場、大徳寺塔頭(たっちゅう)玉林院にタクシーで向かう。奈良で砂利道をあるいたせいか、足が痛くなった三浦先生のリクエストで途中履物屋を探す。私もヒールのついたサンダルを履いていたのでこれ幸いと下駄を買う。三浦先生と私は下駄、山本監督は草履に履き替える。これ以降、私と三浦先生は東京に戻ってくるまで下駄履きだった。本当に下駄族になってしまいそうである。下駄は素晴らしい。

早速玉林院につくと、先に着いていた佐伯さんと、フォーラム相談役の平さんの京都のお弟子さん、川嶋氏が働いてくれていた。本当にありがたいことだ。今回玉林院での開催に貢献してくれたのは佐伯さんである。
ところで、フォーラムを行う会場自体が重要文化財で、襖も重要文化財である。昨年末にご挨拶で訪れた時は襖が全部閉まっていたのだが、今回は襖が全部外されており、広々とした空間が広がっていた。とにかく素晴らしい空間である。こういうのを「ぞくぞくする」というのだろう。

写真撮影のロケハンのため、町に出ていた小松君とカメラマンの白井氏も戻ってきて合流した。前泊組は今日ポートレイトを撮ってしまおうという予定になっており、写真撮影タイムとなった。

写真を撮るカメラマン白井氏

北村先生、畠山、三浦先生。畠山は100年に一度位という非常に珍しいワンピース姿だが、実は下駄を履いている。ワンピースに下駄って意外と合うことを発見。

写真撮影の間、残ったメンバーは資料の袋詰めやセッティング、プロジェクタの調整、パソコンの接続やチェックを済ませた。北村先生のパソコンのチェックも修了し、一行は蚊に刺されながらももくもくと準備を済ませたのだった。お寺の方にも無事ご挨拶が済み、後は明日を待つのみだ。

そこからホテルに戻り、一行はこのホテル名物?最上階の温泉(スパ)へ行くことにした。
汗を流した後の温泉は最高である。そこから一休みして、一行は夜の街へと繰り出して行ったのだった・・・(と言っても行ったのはホテルの近所の居酒屋)。



9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体フォーラム in マドリード」開催
2010年操体法東京研究会定例講習は9月から始まります。
11月20、21日千駄ヶ谷津田ホールにて2010年秋季東京操体フォーラムが開催されます。