東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

選名

さて、問題です(1)『Inspire the Next(2)『Leading Innovation』
(3)『ideas for life』(4)『Changes for the Better』これらは何だと思いますか?

分かった方は相当なマニア、聞いたことはあるけど何だっけ?って方が
殆どではないかと思います。
どれがどのメーカーってことは、皆さんお調べ下さい。
これらは企業のブランドイメージを言葉に乗せて表現した
コーポレートステートメントと言われるものです。

これは企業の理念だとか考え方を簡潔に消費者に訴えるために主に
スポンサーCMなどで、使われている言葉(フレーズ)です。
一昔前なら、「この木何の木〜気になる木〜♪」とか「光る〜光る○芝〜」
「明るいナショ○○〜」などなど、歌に企業イメージを乗せたりして、
消費者に自社イメージを定着させようと苦心したものです。

昨今は、最初に書いたような短い言葉の中に、企業ブランドを入れる戦略に変わって来ています。
さて、ここで重要なのは何か、分かりますでしょうか?

各社企業がコーポレートステートメントで一番考えているのは、
実は内容や、企業ブランドではなく、『音の響き』なのです。
どの企業のステートメントもよく見ればヘンテコ英語だったり、
意味が非常に分かり難いものが殆どです。

これは“音”の響きが人間に訴えかける効果が高いことをより意識した、
企業戦略の一環なのです。
更には、『言霊(ことたま)』と言われる、音の響きや言葉の持つ意味が
私たちの心の深部に影響を及ぼすことを認知した上での企業戦略なのです。
そう考えると、知らず知らずのうちに、私たちの心の奥底に刻み込まれる、
コーポレートステートメントも馬鹿に出来ないということです。

では、私たち個々人にとっての最高のコーポレートステートメント
とはいったい何でしょうか?
そうなんです、それが、私たちの『名前』なんです。
これは自営業をなさっている方にとっては”屋号”だったりするのですが、
一番影響が大きいのはやはり、自身の名前になって来るのでしょう。

九星気学においても、この名前に関しては『姓名鑑定』を行うことで、
整えていくという方法があります。
タイトルにもなっている『選名』とはまさに、自分自身の最適コーポレートステートメント
作成方法なのです。

ところで、一般的な姓名鑑定は画数を非常に重要視しており、この総画なら良いとか、
画数が悪いから良くないなどと、画数重視が姓名鑑定の主要な要素になっています。

ですが、大企業が何故!コーポレートステートメントに力を入れるのかを
もう一度考えてみて下さい。要は音の響きなのです。何故なら世の中で最も
エネルギーが強いのが、『音』だからなのです。初めて会った人に自己紹介
したり、文字として見たときに画数を考える人はいません。

先ずは名乗ったときの音の響きがからだに入ってくるのです。
何故なら『姓名』とはそのまま、『生命』であり『声明』なのです。
言霊を重視するのなら、やはり音の響きであり、画数は最重要ポイントには成り得ないのです。

因みに九星気学における『姓名鑑定』で重視される割合としては、
三大原則である『音』『形』『意味』五大真理と言われている、
(1)読み下し(2)五行の配列(3)陰陽の配列(4)天地の配合、そして最後に(5)画数と言われています。
実は、画数の影響力は一番少なく全体の10%なのだそうです。

特に、三大原則は重要で、字音である音の響き字形である形から
くる要素、字義である正しい意味と内容です。
漢字の意味は重要で、名前に付けない方がよい漢字もたくさんあります。
例えば、昨年男の子の名前ベスト3に入った一つに『翔』が入った名前がありますが、
漢字の意味で考えれば明らかで、羊に羽が生えているって、そんな動物いないでしょ?
って明らかに名前に付けるにはおかしな名前です。
そもそも、羊は当時、生け贄に用いた動物であり、人名に使うには好ましくないと言えます。

しかも『羊』は十二支で言えば『未(ひつじ)』の意味があり、いまだならずの意味もあり、
物事が成就しにくい意味も含み、先の見えない霧の中的要素満載の名前になります。

名前を代えるって人によっては非常に抵抗があるのですが、仕事をする上において、
名前が変わることで運気が変わるのであれば、昨日書いた『仮吉方』の様に修行の様な
難しさは無く、ある意味手っ取り早く運気を上げることが可能な方法でもあるのです。

この様な話しをすると特に私の実家の両親などは大きな抵抗があるようで、
寺の坊さんに観てもらったから大丈夫だとか、画数も考えてある!などと、
やはり自分らが名付けた名前を息子が代えるのには大きな抵抗があるようです。

ですが、その名前の殆どが、両親の願望や満たされていなかった希望を子供に
託しているのが殆どで、逆に子供を名前によって縛ってしまうことがあるのです。
しかも、画数だけを完璧に揃えて、五行や陰陽が崩れていると、凶相は逆に強く
出てしまうことにもなるのです。

因みに上記のお名前は私のブログではお馴染みの、私が敬愛する高杉晋作大先生です。
私の素人鑑定でも思わず『あ"〜〜(ToT)』って唸りたくなる位の強烈な
お名前です・・・姓名鑑定の教科書にでもしたい位のお名前ではないでしょうか。
もし、このブログを見ている村山気学の諸先輩方で読み解き方を
間違えていれば、又、ご指摘下さいまし・・・話半分で聞いて下さい。

先ず特徴的なのは五行の配列は『金』の偏り、性格的に頑固、まさに頑迷
と言ってもいい位のチョーワガママな人と言えます。上司の言うことも聞かず
自分の考えを押し通し突き進んで行った唯我独尊大王、高杉の性格を表しています。

陰陽は大丈夫かと、画数に至っては頭を抱えたくなりました・・
『高』が10画、『晋』も10画で『天地同数』で凶、家庭運がないわ、親との縁も薄い・・
正妻の『まさ』さんが居ながら、愛人であった『おうの』を連れて動き回っていた晋作らしい・・・
しかも、とどめは『高杉』17画、『晋作』17画の『天地総同数』って・・・

更に大凶的要素を孕んでおり、波瀾万丈、周囲を巻き込んで突き進んで
行った高杉の人生そのものが名前に出ています。
しかも、総画34は『変則孤独』の意味あり、才もあり実行力もあるが、財力がこれに伴わない。
財を得れば健康を害し、幸せとなれば急転不幸って・・ムムム高杉ぃ〜って
突っ込みたくなる位に、高杉の人生そのものを表していますねぇ〜
公金を横領して飲み食いに使ったり、幕府との四境戦に勝利し、これからって
時に結核を患い亡くなってしまうのですねぇ〜・・ああ、波瀾万丈〜〜

因みに、当時の志士達は”変名””諱”など、様々な名前を使い分けていたので、
それも確認したのですが、字(あざな)『暢夫』ですが、”暢”は読み下しで考
えると、のびのびと思う存分に生きるみたいな字義なので、どちらにしてもワガママ
がキーワードになりますねぇ〜。しかも、暢は14画『万事不如意』重死(14)の意味が
あるそうで、孤独、煩悶、苦難がかさなる数です・・体力財力が備わらず不平不満
ここでも親不孝がキーワードになります。

諱(いみな)の『春風(はるかぜ)』に至っては、名前に春夏秋冬などの季節名を
つけるのも鑑定上、タブーとされていますので、問題外、しかも春の風の様にフワフワ
飛んでいく様にも読み解け、いずれにしても安定安寧は無く、根無し草のような人生
なのでしょうねぇ〜

これらはこじつけでは無く、全て事実であり、学問上外れは無いのです。
名前は他人との最初の入り口であり、社会との最初の接点になるので、これほど
重要な要素も無いのではと思うのです。

気学上の『選名』は戸籍を代えるわけでは無いので、いわば”芸名”の様なもので、
尚且つ効果は絶大です。
私の様に名前に9画『勇』を持っているものは、『孤独滅亡』の総論を持っており、
何事に対しても苦境に陥り、努力が報われない意味を持っており、仕事名前には余り
使いたくない名前でもあります・・・

元々、私はうちの師匠にはいつも『竜馬!』と呼ばれ、せいぜい呼ばれても福田位なので、
折を見て選名をしたいと思っています。

因みにうちの奥は既に選名しております・・・