恒さんの次の操法は前腕の皮膚の操法です。
仕事でバソコンを長時間使うらしいので、なんとなく手から
やってみようと思ったのでした。
前腕をふんわりと持って内側と外側にねじるように皮膚をずらし
てみたのですが、どっちも気持ちよくないというので、恒さん
自身に腕をねじってみてもらいました。
「外から内にー、内から外へー、真ん中から外へー、真ん中から内にー」
しかし、どれも気持ちよくなくてねじりにくいとのことでした。
「肩を下げられるのはどうかな?」私はなにげなく前腕を引いて肩を下げてみました。
「あっ、これ気持ちがいいです」と恒さん。
「おお、ではここから内と外に動かしてもらうとどっちがイイ感じですか?」私は前腕を引いてからねじってみました。
「内側にしてもらうとイイですねー」
「肩とか背中とか動かしたくなったら自由に動かしてもいいですよー」
恒さんは肩を浮かしたり背中を反らしたりしてみているようでしたが、
「動かさないでじっとしているのが気持ちがいいですねー」と言いました。
「しっかり味わってー、気持ちよさがなくなったら教えてください」
しばらくして「はいなくなりました」恒さんがイイ顔で言いました。
「はい、一息入れてー」
私はゆっくりと腕を元に戻し、一息いれました。
これを二回やりました。
このあと何をしたのか忘れた〜。
ま、いいか。
立って歩いてみてもらうと、肩や首をいろいろと動かして、
なかなかイイ感じになったとのことでした。
ここまでの恒さんの操法で、操法の順番をちょっと変えただけで
気持ちよさが味わえたのが実におもしろかったです。
さて次回はいよいよ宏ちゃんの操法です。
つづく
今昭宏