東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「プチ鬱の宏ちゃんと首痛の恒さん」6最終回

なんだか何をやったのか記憶が薄くなってきました。


確か、宏ちゃんが恒さんに前腕の皮膚の操法をやりました。


「ふわっと包むように持つんですよ」と私。


恒さんは前腕をねじってもらって、「気持ちいいですー」とすぐにいいました。
宏ちゃんは前腕を引っ張ったり押したりひねったりして実験しているようでした。


「うまいもんだなー、やっぱり天才だなー」と私が笑って言いました。


「エヘへッ」宏ちゃんが嬉しそうに微笑みました。


というのはお茶タイムの時に天才の話になっていたのでした。
人は自分の勇気ある意志で生まれ、何億という精子の中の最強者なんだから天才に決まっているなどという話をしたのでした。天才の原理(これまた私が命名)


そんなこともあってか宏ちゃんはなかなか上手そうに見えます。


私は、「どれどれ私にもやってみてー」と、やってみてもらうことにしました。
はじめてにしては触れかたや動かし方がかなり上手でした。


後で聞いたら、「家で自己流でよくマッサージなどをやってくれるんですよー」と恒さん。


やっぱりなー。と思いました。


そして今度は足からのゆらし操法です。


宏ちゃんはすごく上手にやってのけます。
私が教えたことは、頭の方までゆれが伝わるようにすることと、自分も心地よくやること位で、やってもらっていたら眠ってしまいそうでした。


さて、そして今度は横に寝てもらって背中のコリを押さえる
練習です。
三人で交代しながらやりました。
「押したりずらしたりして寝ている人に聞きながらやるんです。この辺でいいですかー、強さはいいですかー、イイ気持ちがあったら教えてくださいー、イイ感じがなくなってきたら教えてください。と教えてもらうのが天才なんです」


「はい」

おしまい

今昭宏