東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

 皮膚には皮膚を

今日は早く目が覚めたので携帯望遠鏡を持って(何で?)、近くの(というより目の前ですが)川まで散歩に行きました。
川の周囲は公園になっていて、ジョギングやウォーキングをしている方が結構いらっしゃいます。
連日の雨で川は増水していました。
川に下りてテトラの間を覗いて見ると小魚がたくさんいて
こんな小魚も細かい仕掛けで釣るとプルプルした手ごたえで案外面白いのです。



コイでもいないかな?と思ってテトラをウロウロしていると、大きなコイがヌオ〜と出てきました。
「うぉ、いやがったな。今度はナマズでもいないかな?」と、ウロウロしだすとキリがないので
ちょっとテトラに座って、ゆったりと呼吸を味わってみました。
すると何となくイイ感じになり、自然に左手が内旋して
今度は自然に右手が外旋してきて、自然に左足の小指が反り始めました。
からだ全体がフワ〜となってリセットされたようで、朝から得した気分です。


からだが自然に動く・・・いわゆる無意識の動きですが、私はある臨床中の出来事がきっかけで
からだの無意識(の動き)というものの見方というか実感が変わりました。
三浦先生の言われる通り、からだの無意識は刺激で反応するものではないと言うことがハッキリわかったのです。


そして、無意識の動きというものは基本的に快です。
無意識の動きを引き出すことで、からだの要求を十分に満たすことができるのです。
操体で無意識と言えば皮膚ですから、臨床において皮膚というものが大変重要な鍵になってきます。
しかも、なるべく刺激ではない皮膚へのアプローチが必要なのです。


ここ数カ月、私はいつも相手の無意識と自分の無意識が、いかに共感できるか?ということを考えています。
そして最近、頭に浮かんだ2つのことを今は実行してみています。
そのうちの1つとして、「肌で感じる」という言葉がありますが
最近はこれを「皮膚で感じる」とイメージしながら臨床をするようにしているのです。
皮膚で感じて、皮膚で通して、皮膚で触れて、皮膚で視て・・・
相手の皮膚が無意識への扉なら、こちらの皮膚も自分の無意識への扉かもしれませんしね。
何か違いがあるのかどうかはわかりませんが、やってて面白いからいいのです。



中谷之美



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