東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

感じる肌

こんばんは、小代田です。
今日の静岡はお天気も良く、緑がとても綺麗な一日でした。
家のまわりではそろそろ蛙が鳴き始め、空気や土の香りが早々と
夏の気配を感じさせます。
この独特の香りや風は、わたしのとても好きなもののひとつです。


今日とっても久しぶりにジーパンをはきました。
気持ち良かった。
ほんの数年前まで毎日のようにはいていたジーパンですが、最近はすっかり
遠ざかってしまっていました。
はくのに何だかちょっと緊張してしまいました。


最近ナイロンのインナーや洋服が増えましたね。
シワも出来にくく、洗濯も楽で型崩れもしにくい。
これはこれで良し。
でも、この季節になると肌がナチュラルな素材感を欲しがります。
わたしはコットンはもちろんですが、麻と絹がとても好きです。
着ると肌に触れた感触がなんとも気持ち良く、肌と服の間を通る風が
とても自由な感じがして、わたしを心地よくしてくれます。
自分が自然の一部になったような気にさせてくれる大好きな素材です。


先日久しぶりに解剖学の教科書を開いてみました。
そこには人の体は、約60兆の細胞でできており・・・その形、大きさは変化に富み、
小さいものは直径4〜8μm(マイクロメータ)・・・多くのものは直径10〜30μmの範囲に
含まれる。μmは1/1000mmに相当するとありました。


ほんの1つの細胞すら私達が肉眼で確認出来ないくらい、とてもとても小さな小さなもの。
このパソコンを打つ指先の1㎜の空間にさえ、考えられないくらいとても多くの
細胞が私のからだをつくってくれている。
そうかんがえると私たちが何気なく口にする「細胞」、その大きさや存在を考えると、
もしかしたら「触れる」「触る」というものはとてもとても大切なものなのかもしれない。
肌に触れる布のように。


私達は何気なく肌に触れる。
やさしく触れたつもりでも彼女彼らにはもしかしたら違うかもしれない。
風は私たちの肌の上をすり抜けていく。
その感触はとても優しいが、充分その存在を教えてくれる。


私たちの肌への触れ方もそれで十分なのかもしれない。
風のように軽く軽く、そして太陽の光みたくジワリジワリ。


肌は十分感じてくれる。
そしてその方が私たちのメッセージを喜んで受け取ってくれそうだ。


そんなことを考えながら、少し嬉しくなった一日でした。


ではでは今日はこの辺で。
場所は違えども同じ三日月の下にいるであろう皆さんを思って☆


小代田 綾