東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

5月最後の日曜日

おはようございます。
また一週間よろしくおねがいします。

今日は5月最後の日曜日ということで東京競馬場ではダービーが行われます。
私は、田舎に引っ込んでから競馬は全然やっていませんが、東京都内やその近郊に住んでいた20代の頃は良く競馬場に行ったり、場外馬券場に行って競馬をやっており、なかでもダービーは好きだったレースで、競走馬にとっては生涯でたった一度の晴れ舞台であり、その中の頂点を決める祭典である為、いやがうえにも盛り上がった雰囲気になり、これが5月のさわやかな風、包み込むような空と眩しい光、みどりあざやかな芝、広々とした東京競馬場のターフと見事なハーモニーを奏でます。
(今日はあまり良い天気にはならないようですが)
奏でるといえばファンファーレも陸上自衛隊が出走馬の数と同人数の音楽隊を組み、なんだか重厚な感じで頂点を目指すとか、極めるといった感じが伝わってきて気分も高まってきます。
中山競馬場の桜満開の中での桜花賞の第4コーナー、京都競馬場の晩秋の斜陽の中での菊花賞の最後の坂も良いですが、やはり東京競馬場の大けやきの木を過ぎてからの緑に映える広々としたターフの最後の長い直線というのが競走馬のたった一度の晴れ舞台に花を添えるというか、華を引き立てる感じでなんとも良い感じです。
あの頃のナリタブライアンは強かった、第4コーナーを周って最後の直線に向くとあの独特な低い体勢から芝を蹴る蹄が本来の大きさよりもひとまわりもふたまわりも大きく見え、あの速さ、強さはなんだか一頭だけ別次元にいるようにも見え、楽しそうにも見えました。
競馬をやらなくなって10年以上経ち今年もやりませんが、ダービーみたいな大きなレースはテレビのニュースなどを通じて入ってくるので、あの雰囲気の記憶を楽しみたいと思います。
やはり馬券(勝馬投票券)の当たりはずれも楽しみの一つだったかもしれませんが、あの雰囲気が好きだったのだと思います。

馬券の買い方も自分の場合は他の人とはちょっと変わっていました。
普通は馬の血統や実績、調教の様子などから勝ち馬を当てるというやり方や、その馬のファンだからという理由で馬券を買う人が多いと思いますが、自分の場合はあてずっぽうというかデータに頼らないやり方でした。
例えば、スポーツ新聞の日付の欄に友引とあったら、出馬表をパッと見てメジロパーマーとメジロマックイーンの馬連を買うとか、1枠1番の白い枠にホワイトストーンが入っていたら単勝を買うとか、セキテイリュオーが5枠5番(子、丑、寅、卯、辰と一番から数える)に入っているから買う、騎手の場と田が同じ枠に入っているから的中するのではと買う、前走が12着の馬が12番に入っているので今度は1着になるかもと買ってみるといった具合でほとんど出鱈目。そして2点も3点も買わない。
それでもたまに当たってしまうから不思議で、少なくともここに上げたものは当ったことを覚えているものです。
しかし出鱈目な中にも欲が出てくるもので、パッと見て直感でピンときて買うというのは難しく、ほとんどが当たった時のことに味をしめて同じ様なケースはないかな〜といった目で見て、頭の中でこじつけて、当てるのに執着して、何点も買ってしまうからダメなようで、相当数のハズレもありました。
ホワイトストーンは1枠の白い帽子でなくとも勝つし、2枠2番の騎手が黒い帽子をかぶったブラックホークもこない時はこないし、場と田で的中しない時もあり場と舘でも的中しない時は的中しないですもんね。
パターンにあてはめて見ても、そこに当たりがあるとは限らない。
歌の文句じゃないけれど「歌舞伎座は歌舞伎町には〜ない〜」といったところでしょうか。
パッと見て、パッと買って、パッと帰ってくる。このやり方の良さは後腐れがないこと。
レースが終わった後、あそこでああなってればな〜とか、あんなに買わなきゃ良かったと
グチグチ後悔するのは精神的にも、からだにも良くありませんし、まわりの人にも迷惑となってしまいます。
当たったら楽しさが拡がる。はずれても楽しめたで一区切りスパッと切って引きずらない。
楽しみ方も色々で、なにも馬券を買わなくても入場料を払って、芝生の上でボ〜としながら花より団子ならぬ馬よりビールと洒落込むのもいいし、あくまでも自分の楽しめる範囲内で楽しめれば良いのではと思います。

テレビで勝利ジョッキーインタビューを見るのも好きでした。
自分が乗っていたから勝ったんだという感じの言い方をするジョッキーは見たことがありません。
皆、口々に「馬が良くやってくれました」「馬が良く走ってくれました」と言う。
主役は馬であり自分達は最高のパフォーマンスが出来るようお手伝いしているだけなんだという補佐役の誇りみたいなものを感じる。
レポーターから「3コーナーで内にささったりしていましたが良くたてなおしましたね〜」
と振られても「馬があそこで良く踏ん張ってくれました」と言う。
決して自分の技術、テクニックで上手く馬を誘導したんだといった事は言わない。
言わないが、日々の騎乗法の研鑽、精進に怠りはない。
何ごとにも当てはまるのではと思います。


そして今日は東京操体フォーラムの相談役、平直行さんのチャリティーイベントが行われます。
時間や場所などの詳細は、平さんのブログの最終日に載っていますので御確認の上、是非出かけてみてください。 



友松 誠。