東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

今日は6月6日。

今日は6月6日。
慣わしとして「芸事の稽古始は、6歳の6月6日にすると上達する」といわれています。
そんなことから、今日は「楽器の日」「邦楽の日」「いけばなの日」となっているそうです。
「楽器の日」というと、今年の春季東京操体フォーラムは「操体と発声」というテーマで
「身体表現」という側面からボディは声を出す楽器である、という側面から操体をひもといていきました。
    ・ボディの歪みは声にも影響する。
    ・ボディは音を奏でる楽器である。
内容については、いつも手技療法やこのサイトの中にもレポートが掲載されると思うので、そちらの方を楽しみにしていてください。
今回は東京操体フォーラムの相談役であり超歌唱家でヒカシュウのリーダーでもある巻上公一氏を迎えて行われましたが、巻上さんは1989年から一年間、三浦先生から操体を学ばれた私たちの先輩でもあるのですが、その何年か前に声が出なくなってしまったことがあったそうです。
自身の体験から、喉についての話として、歌もからだを動かしながら歌ったほうが良いという事から、喉と膝の裏の関係(膝をゆるめていないと喉がしまって来てしまうそうです)や喉と目の動きの関係についてもわかりやすく話していただきました。
また、その後の懇親会でも、質問事項に対して、音階についての説明や音程がズレるということに対してどうしたら良いかという事や、自然倍音がからだに良いので倍音の出るホーメイの音とか口琴のような古い楽器の音が響き合うようにすれば良いということを話して下さいました。
どうもありがとうございました。
巻上さんのホームページを開いてDAIARYを見ると一番上にぼくは歌う時、いつも未完成の気分の中にいる。頂上はそこにある。だけど頂上という定点は移動する。だからいつも登っているのだ。(巻上公一とあります。さすがに私たちの先輩という感じで、深いです。

秋の東京操体フォーラムは11月22日(日)、23日(月)の2日間の予定となっております。


今日6月6日は楽器の日という事で、先日行われた東京操体フォーラムについて少しだけ書かせていただきましたが、楽器の日の元になっているのは、「芸事の稽古始は、6歳の6月6日にすると上達する」という慣わしからきているということでして、芸事に共通することと言ったら、からだの使い方、動かし方です。
からだの使い方、動かし方にも法則が存在します。
橋本敬三先生は「お経のように、からだの使い方、動かし方にも法則があるんだ」と言っておられたそうです。
この身体運動の法則を解説した「般若身経」には、健康の基を正し、自然体(健康体)としての、あるべき姿を問いかけ、それが成り立つ理と約束ごとが示されています。
橋本敬三先生も著書の中で「武芸であろうと、茶の湯、お華、あるいは座禅であろうと、皆この丹田に重心が安定しないことにはものにならない。力の出入が丹田に収約されることが理想である。あらゆる修行というものはこのバランス安定に尽きるといってよい。このためには、あらゆる動作は、手は小指に、足は母趾に、力が入るようにもってゆかなければならない。」と書いておられます。
今日を、あらゆるものの根本になっているものを学び始める日に、または更に深く探求してみる日にしてみるのも良いのではと思います。


一週間お付き合いいただき、ありがとうございました。
来週は中谷さんです。
前回はメンコの秘蔵コレクションを見せてくれましたね。
スーパーヨーヨーも・・・やったわやった(熱中時代の水谷豊ふうに)
来週もどうぞよろしくおねがいします。



友松 誠。