東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

あきほ家の夏休み

今日は整骨院の夏休みを利用して

私の生まれ故郷、福岡県嘉麻市に祖父母の

墓参りにいってきました。


福岡県嘉麻市はちょうど福岡県の中心に位置し

以前は山田市、嘉穂郡嘉穂町・碓井町・稲築町の

1市、3町が2006年に平成の大合併と呼ばれる

合併ブームに乗ってまんまと合併を果たし

現在の嘉麻市の形になりました。


かつては筑豊炭田の一端として

賑わっていたのだそうですが、

現在は本当に静かな田舎町です。


嘉麻市に向かう道すがら、只今向かい風真っ只中の

麻生総理のお膝元飯塚市に寄り道をしてみることにしました。


飯塚市も以前は麻生、貝島、安川という地場の3大炭鉱の隆盛により

日本一の石炭産出量で栄華を誇っており、

その華やかかりし頃の遺功である旧伊藤伝衛門邸や

昭和初期の佇まいを今に残す芝居小屋嘉穂劇場

当時の風俗を残しております。


あともうひとつ飯塚市が全国に誇るものがあります。

吉野堂のひよ子饅頭です。

今や東京銘菓としても馴染みのある

ひよこ型の饅頭はここ飯塚の町で

1912年(明治45年大正元年)に生まれました。

このひよ子饅頭も重労働である炭鉱労働者の

疲れを癒すお菓子として親しまれ、

石炭業者が手土産として東京に持ち込み

次第に東京でもおみやげ物としての地位を築きました。

ひよ子先輩も同郷出身の偉大なる大先輩です。


祖父母のお墓参りを終えて、自宅に帰りテレビをつけると

金曜ロードショウで『ほたるの墓』が放映されていました。

(このブログは14日の夜に書いています。)

そう云えば今日8月15日は終戦記念日です。


橋本敬三先生も終戦当時は旧ソ連のシベリアで

抑留生活を送られていたという戦争経験者であり、

その時の様子は『ロスケ・ヤポンスケ』という著書の

中でうかがい知る事ができます。

橋本先生の目線は、シベリヤ抑留という辛い経験の中においても

面白いものを見出すことができるようで、

抑留生活中にロシア人女性のでかパイ(棚状乳房)の

秘密を解き明かすところなどは本当にお見事としか

言いようがありません。


このどんな苦境に立っていても、周囲を見渡し

前向きに物事を捉えることができる目線こそが

操体法を生み出すエネルギーの源なのかもしれません。

そう云えば、今回改めて『ロスケ・ヤポンスケ』を読んでいて

ロスケは露助でロシア人、ヤポンスケはロシア語で日本人を指していることに

初めて気がつきました。(これまでは何の疑問もなく、ロシア人の名称だと思っていた。)

橋本先生の目に比べて、自分の目の節穴さにほとほと嫌気がさす。

よし、次のブログが回ってくる冬までに、目のトレーニングを

徹底的にやってみるぞ〜!その効果は次の機会に・・・

それでは本当に1週間のお付き合いありがとうございました。

明日からは東京に戻り、鵜原さんのブログになります。

いや〜、鵜原さん。東京も残者厳しいザンショ。