東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

体細胞から血液

皆さん、おはようございます。
今日はブログの最終日。もう少しのお付き合いを宜しくお願いいたします。

9月30日のブログに、私の友人・鈴木敬造さん主催の身心道勉強会をご紹介しました。
鈴木さんは、「ガン呪縛」を解くの著者・稲田芳弘さんの支援者として、様々な企画に参加しています。
その鈴木さんお薦めの稲田さん講演会が、来る10月10日,12日,17日、名古屋、大阪、東京で開催されます。
興味のある方は下記のホームページをご覧下さい。

稲田芳弘http://www.creative.co.jp/

稲田芳弘さんの弟さんが、生玄米で健康を取り戻した記事を読み、私もやってみたくなりました。
そこで、半日水に浸した玄米を食べ始めることに!
それが、1ヶ月半程前のことです。
一見、不味(まず)そうに思われるかもしれませんが、30回も噛めばどろどろになり、香ばしいのです。
おかずは、野菜中心。
幸い近くの八百屋で、美味しいダイコンとキュウリの漬け物を100円で買え、新鮮な野菜も手に入ります。
タンパク質は、竹輪と、生魚、煮干し。
玄米以外に、麺類を主食とします。また、バナナを昼食にすることもあります。
朝食は抜きで、昼食をメインに食べるようにし、夜は、ビールとお酒を基本に粗食。
こういう食事では、主食と副食を口の中で混ぜ合わせることは出来ません。
非常にシンプルな食べ方になります。

すると、1ヶ月で63kgから59kgまで減量。
身長170cmですから、少しやせ気味の体型になりました。これは、高校以来のこと。

冷蔵庫もテレビもない生活。
明治、大正の生活・・・かと思えば、パソコン、携帯電話もある便利で快適な生活です。
京都・美山町に住んでいたときは、大型スーパーまで、車を1時間走らせ買い物していたのですから、歩いて数分の所にスーパーがあるなんて贅沢。
スーパーを大型冷蔵庫と考えるのは、ごく自然のことであります。
おかげで、ガス電気の大節約。

また、このような生活をしていると、友達と食事をするのがハレの祭日。
肉でも何でも食べ、メリハリのある楽しい生活。
そこで、もう少しメリハリのある生活をしようと、断食を始めました。

千島学説では、断食するとからだは危機感により体細胞が血に戻る、とされています。
そのことで、血液が浄化されるなら、飽食の時代を生き抜く療法となり、からだに何らかの変化を生じさせるはずです。
今回は、その様子をメモ日記にしてお送りしたいと思います。

9月25日(金)
さあ、今日から断食!
5:15起床
6:25鍼灸学校
8:00排便(普通)
18:00帰宅
22:30銭湯
59,00kg 血圧120-68  脈59
水は1,5L位(ケール青汁も含む)飲む。
朝、視力が良くなっていることに驚く。昨日の鍼灸治療が効いたのか?
普段から小食のため、空腹感は不快ではない。昨日から比べると、0,6kg体重減。
明日は、アラームを使わないで自然に起床すべし。

9月26日(土)
6:00 
目が覚めるが、未だ経験したことのないだるさに襲われる。断食わずか1日で何故こんなになるのか分からない!
全く動く気力無し。ただ横たわる。
9:30 
ややだるさ軽減。1日5~6杯のコーヒーを飲んでいたためか、コーヒーの禁断症状。
伏臥位の状態から、下肢だけ正座位、上体は伏せたままで、
ゆっくりと体重移動(動診)を始めると、目をつぶったまま色が見える現象(快からのメッセージ 三浦寛著 たにぐち書店 166p参照)が、始まる。
鮮やかな金色、ムラサキの光が次々現れる(この鮮やかさは珍しい)。
その後、やっと起き上がることができる。

側臥位で膝を曲げた状態になり、左手掌を下腿外側に置き、面の渦状波。
目の前が明るくなり、無意識の動きがはじまる。
最初に鼻がぴくぴく動き始め、顔の皮膚が口の周りに集まりしわくちゃの顔。
口が開いたまま、舌が突起し左右に激しく動く。それに合わすように、左手の5本指が勝手に動く。
その後、舌の動きが治まり、徐々に緊張がほぐれ元に戻る。この間約10分(快からのメッセージ 三浦寛著 たにぐち書店 166p参照)。
10:00
青汁500ml
11:00
散歩に出るが、フワフワしている。
12:00
野菜ジュース350ml、ガムを噛む
13:00
朝食抜きの生活を5~6年続けているため、空腹感は快適感覚に近い。やっと普段のこの感覚になる。
排便が無いことに気づく。普段は午前中に2~3回、ところが、断食を始めて便の出が悪い。宿便が取れることを期待していたのに・・・
19:00
コーヒーを飲み、排便を促す。
21:15
排便少量
23:00
銭湯 体重58,15kg(前日との差:−850g) 血圧112-69脈68
12:30
就床

9月27日(日)
5:15
目覚めが良くない、ただ前日の不快感が100なら、30程度。
皮膚に問いかける操法、動きの操法をするが、無意識の動き無し、薄いムラサキ色が見えるだけ(快からのメッセージ 三浦寛著 たにぐち書店 166p参照)。
9:30
青汁を飲み、トイレへ、排便少量。
10:30
コーヒーを飲み排便を促すが効果無し。
13:00~16:00
指圧の講習会に出席、プロの手技を学ぶ
17:00~19:00
クラスメートと飲み屋にいくが、ウーロン茶2杯。
塩辛が美味そうだったが、ぐっとこらえる。
しらふで飲み屋は初体験。快か不快かと問われると、やはり不快に近い。
こういう時は、飲み屋に行かないほうがいいようだ。だいたい、クラスメートに失礼!皆さん、申し訳ありませんでした。
23:00
銭湯、体重57,1kg(前日との差:−1050g) 血圧120-70 脈70

1:15就床

9月28日(月)
6:00
目覚めがよくない、一昨日が不快度100なら20程度。
8:00
ブログを書く
9:30
青汁(500ml)、コーヒー1缶。
10:00
散歩に出かけるが視力が良くなっているのに気づく。
今(部屋の中)、壁に貼ってある経穴の表に目をやると、小さなルビが読める!
フラフラした感覚は無く、いつもの感覚。
13:30
学校でお灸の自主練。
18:00
帰宅、空腹感は日常感覚のため、断食をしているという感覚があまりしない。視力がよくなっていることは確か、夕方でも結構見える。
20:00
普段と変わらない感覚、しかし、排便がないので、コーヒー1缶飲む。排便なし。
銭湯休日のため、体重、血圧が計れない。明日計れば、今日の体重推測はできるはず。
0:05
ブログを書く。
1:15
就床。
ところが、眠れず朝5:00を迎える。数十年、不眠の経験がなかったのに・・・18才以来の不思議な経験。

この時のからだとの会話は、面白かった。
からだが、「右の頸椎をなんとかして」と話しかける。本来なら、からだの無意識の動きに任せきっているのに、今回はからだが私に語りかけてくる・・・十数年ぶりに出会った身内のような感覚。
「ほら、12年前の脳血栓、あれはこの頸椎からよ!」
「そうやね〜・・・ゴメンな、あん時は、いい加減な生活してた。」
と、こころの中で喋りながら、両足関節と頸椎をゆっくり動かしながらの動診と操法を延々行う。
早朝5時のアラームで起床。

9月29日
5:15
起床
青汁500ml
6:25
学校に着く。寝不足のためすっきりしない、地下鉄の階段は断食の影響かあるいは、寝不足のためかフワフワ感あり。
視力は昨日ほど良くない。
排便を促すためコーヒー1缶、しかし、排便なし。

12:00
衛生学の授業中、突然の睡魔。ただ、臨床に関する講義に変わると、睡魔に勝ちしっかりし始める。
14:00
曇り空であるが、視力が良くなり遠くまで見える。
元々、乱視が入っているため、多少二重に見えるが、裸眼で1,0は見えていると思う(普段は0,6程度)。
寝不足感はまだあるが、全く普段の感覚。
13:30
野菜ジュースを500ml
15:00
帰宅後、30分熟睡。
寝不足感解消!全く普段の感覚。
コーヒー1缶。排便、ウサギの糞2個ほど。
どうやら、粗食を続けているので宿便がないように思う。
このまま断食を続けても普段と変わらない!という感覚。
17:00
青汁500ml飲む。
21:00
銭湯に行く。
体重:55,85kg(2日前との差:−1250g) 血圧:116~73 脈74
断食を始める前が59,6kgだから5日間で3,75kg減っている勘定。体細胞を懸命な作業で血液に変えているのだと思う、感謝。

0:10
ブログを書き終え、就床。

9月30日
4:00起床、目覚めがよく、すっきりしている。
6:25
学校に着く。断食しているという意識がなく、普段と変わらない生活。
目が良くなっているのがはっきりわかる。
排便無し。
9:30
授業、普段と変わらない。

15:10
鍼治療を受ける。これも、普段と変わらない。
17:00
師匠(三浦寛先生)に合い、コーヒーを戴く。
師匠の凄さ、奥義の深さに感じ入る。感謝で一杯。

18:30
帰宅
21:30
銭湯:体重55,55kg(前日よりー300g、6日間で
4050g減ったことになる)血圧111-68 脈67
0:30
就床

10月1日
今日は、学校の創立記念日のため、お休み。
6:00
起床、学校に行っている日がハレの日なら、今日はケの日。
ぐだぐだ、ゴロゴロする。
9:00
青汁500ml
感覚はいつもと変わらず。断食している気がしない。まだまだ、続けられる余裕はたっぷりあるが、今回は断食6日間で終了。
昼食は、玄米の生食いと決める(当初は玄米粥の予定)。
しかし、気になるのが排便。
そこで、小腸・大腸に効く経穴に灸。
血海(ケッカイ)、梁丘(リョウキュウ)、上巨虚(ジョウコキョ)、下巨虚(ゲコキョ)に半米粒大の灸を4~5壮。
腸がグルグル鳴るが便意なし、諦める。

12:00
玄米の生食い
普段は30回ほどの咀嚼で十分だが、今回は100回。
普段と変わりなし、強いて言えば上肢掌側に暖かみを感じる。
半合程食べ、アクの強さを感じるので止める。

14:30
散歩、昨日より視力が上がっている。このままいけば、乱視まで良くなるかも?
バナナ3本、竹輪2本食べる。普段より、咀嚼の回数を多くする。
16:00
バナナ2本、竹輪3本これでお腹が重くなる。

17:00
昼寝約1時間(胃に食べ物が入った為か、急に眠くなる)。

19:30
銭湯
体重:55,50kg 血圧:98-67 脈67
食事を取ったのに50g減、血圧が下がっているのに驚く。
久しぶり消化作用に血液が使われた?
それより、視力が下がっていることに愕然とする。
視界に霞みがかかっている感じ。
ただ、しばらくして散歩すると、霞みが消えている。

10:30
断食終了祝いに、酒1合飲んで寝る。

         断食前

         断食後

私が断食を試みたのはこれで3回目。
1回目は、20才の時。三島の沖ヨガ道場で沖正広先生の指導の元、1週間。
この時は、視力を良くする目的でしたが、他の参加者は重症患者で必死の覚悟で断食をしていたのが印象的。
2回目は、30才。
5日間、徐々に食事の量を減らした後、5日間断食、その後徐々に食事の量を増やす方法をとりました。
この時は、4~5時間の睡眠ですっきりし、肉体労働をしても全く疲れませんでした。また、目覚めの爽快感は我が人生の中で一番。

今回は、普段の生活が粗食のため、断食を意識することが少なかったようです。
ただ2日目の目覚めの悪さ、だるさは未だかつて経験したことがありませんでした。

まあ〜断食すると予期せぬことが起こりますが、ご自身のからだと向き合うには良い方法だと思います。
ただ、くれぐれも無理だけはしないで下さい、お願いします!
というところで、私のブログ週間を終えたいと思います。
本当に長い文章のお付き合いありがとうございました。

(やっぱり、長試合で直球しか投げられないピッチャーでした・・・)

さあ〜て、来週は「ゴールドジム操体」を企画・演出中の平直行相談役の登場。
最も新しい情報が次々と飛び出してくるはずです。皆さん、目が離せませんよ、お楽しみに!!



佐伯惟弘