東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

操体プラクティショナー 小学3年生

ある日の事、急に膝が痛くなった。
鍛練をやり過ぎると、痛くなったりする事があったりする。
膝は2回手術してるから、何かの拍子で痛くなったりするんです。
それでも焦らない、痛くなったという事は、身体が教えてくれてる事だから。
痛くないと、使い方を間違ったまま、もっと使っちゃう。
そうすると壊れるまで、気が付かないから。
2回手術した膝は、たまに教えてくれる。
使いすぎとか、変な使い方したら教えてくれる。
その声を聞くと、間違いを直せるって僕はいつの間にか知ってる。
だから、痛い時には、心で感じて、身体で感じて。
間違いを直す、答えに気が付くと、身体は治ってる。
技や身体の使い方を少し覚えると、痛みが出てきたりする。
次の段階を教えてくれてる、僕にはそうとしか思えない。
痛みが教えてくれたら、変えればいつの間にか、次の段階に進んでる。
不思議な武術の学び方を僕はしている。
格闘技から武術の学びの間の時間に、始まった操体の学び。
操体と武術は絶対に繋がってる、僕はそう信じてる。
膝が痛くなった、ある日、何となく感じながらの思い付き。
調度いたうちの子(小3)にお願いした。
「お父さん膝痛いんだ。」
「手伝ってくれる。」
うちの子は小3でも操体を知っている。
どれだけ利くのか知ってる。
上の子(小6)も知ってる。
ある日、下の子が、遊びで、どこかをぶつけて、ウーンウーン唸ってる。
上の子はすかさず、皮膚に触れてあげた。
「大丈夫だよ、俺が治してやる。」
そう言いながら触れてあげたんです。
まあ、渦状波の真似です。(笑)
まあ、利きはしないのでしょうが。(笑)
足首を捻挫した時に、やってあげたら。
普通に治ったので、彼は知ってる。
手には、身体を治す力があるって事を、彼は感じて知ってる。
知らないのは、誰でも出来る事でも無いって事なのですが。
うちの子供たちは、操体を知ってるから。
家でもこんな事出来るんです。
自分自身でも気持ち良さを聞き分けながら、身体を操れるから。
無意識の動きに、僕はいつでも入れる。
その時に人の手の力があると、気持ち良さが一気に増える事も知ってる。
小3にこんな風にお願いしました。
「お父さんが言った場所に、優しい気持ちで触っててくれる。」
色んな詳しい説明は一切しないで。
優しい気持ちで触ってくれるように頼んで。
優しい気持ちを感じながら、身体のスイッチを入れます。
いつもより動きは小さくします。
小3の操体プラクショナーでは動きについていけないので。(笑)
彼の身体を感じながら、僕も優しい気持ちで、彼の掌を感じます。
皮膚を通して、優しい温かい何かが身体に広がっていくのを感じます。
それが、消えたら、また次の場所に掌を移してもらいます。
5分もしないうちに、膝が温かくなってきます。
膝には触れてません。
下の子は眠くなってしまいました。
操法を通すと患者さんは眠くなったりします。
小3操体プラクショナーは、臨床しながら眠くなりました。
僕の膝は良くなってました。
それまで立てなかったのが、軽く歩けるようになって。
しばらくすると、普通に歩けるようになって。
翌日には普通に戻ってました。


平直行