僕は色んな事にツイテルんです。
他には、あんまり自信を持って誇れる事はないんだけど。
ツイテル事には自信があったりするんです。
秋のフォーラムのゲストの島津兼治先生とのご縁もツイテルご縁なんです。
島津先生とのご縁は、秘伝という武術の雑誌からです。
その編集の人が、これからの武術の道のりに何かの助けになる人を紹介します。
その人と対談しましょう。
ツイテル僕は、何故かそんな事を言って頂きました。
その第1回のお相手が島津先生だったんです。
島津先生は70歳、初対面、お話噛み合うのかな。
普通に心配しながら出かけました。
アハハ、ツイテルから大丈夫なんですよ。
心配無しなんです。
非常に素敵な気持ちが良い時間でした。
対談が終って帰る時間。
僕は先生の奥様に呼ばれました。
「島津が秘伝をお伝えしたいと申しております。」
まるで漫画の中のシーンみたいでした。
僕はその場で丁寧にお話を聞かせて頂いて、説明していただいて。
技をかけて頂いて、自分でもやらせて頂いて。
もちろんすぐに出来る訳がないのですが。
僕の中に秘伝は入ったのです。
それをいつの日にか、身体の中から引き出して、使えるようになる。
それが僕の中の目標であり、楽しみなのです。
非常に楽しい時間を過ごして、良き思い出を頂いて。
島津先生の講演会に行かせて頂いて。
受付で再会した時に先生は喜んでくださって。
素敵な笑顔で迎えてくれました。
休憩時間にまた秘伝の技を教えてくれます。
参加者が遠巻きに見てる中で、先生が僕に技をかけてくれます。
不思議な時間、面白き気持ち良き時間。
僕には他に武術の師匠がいます。
師匠の許可を頂かなくては、他の武術を学ぶ事は出来ないのです。
それで、ご縁が切れたのかな。
凄く残念だな。
そう感じて月日が流れて。
調度その頃に、護身術のDVDを出しました。
見てみてビックリです。
収録の合間に撮った映像が流れています。
本編に使う筈がない映像。
そこには雑談の中で、島津先生から教えて頂いたお話が入っていました。
物凄く焦った時間です。
そして不思議な程に焦らない時間でもあったんです。
すぐに島津先生の連絡先を調べて、連絡しました。
先生は電話の向こう側で笑顔で。
「良いんですよ、お話したという事は、自由に使って構わない。」
「そう思ったから、お話したんですよ。」
「お会いした時間は凄く良い時間でしたね。」
「とても楽しかったですよ。」
「嬉しい時間だったのを覚えています。」
有り得ないような、優しい対応をして頂きました。
それで、すぐに僕はご挨拶をする為に、島津先生のご自宅に向かいました。
やっぱりツイテルんです。
謝罪の時間は数秒で、色んな事を教えて頂きました。
部屋の中で、テーブルをどかして、ずーっと教えて頂いて。
それでまた来なさいと行って頂いて。
不思議で当たり前のような時間でした。
何度か島津先生の家にお邪魔して。
臨床も見せて頂きました、島津先生は凄いですよ。
10年肩が上がらない、そんな患者さんが来て。
あっという間に上がるようになって。
操体とはまた違ったものです。
やわら医術、日本の戦国時代に磨かれ育まれた本物。
秋のフォーラムで必見です。
島津先生の事は、武術関係者の皆さんが
口を揃えたようにこう言うんですよ。
島津先生は昭和の名人、達人と呼ばれた方々と交流があった最後の方。
武術の事を何でも知ってる最後の方。
あの方が亡くなったら、武術を知ってる人はいなくなる。
凄い方なんです。
武術と医術が両輪だった時代は、現代よりも遥かに長い時間。
その時代を学ぶ事は、決してマイナスにはならない。
絶対に面白い。
現代では学べない事を聞くのは凄い気付きのヒントです。
秋のフォーラムご期待ください。