東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

さかさま

お久しぶりです。山本です。
2回目のブログも大阪からお送りします。よろしくお願いします。
12月も半ばになって今年も押し迫ってきましたが、皆さん今年一年どんな年でしたでしょうか。僕は何だかものすごい1年を過ごさせていただきました。ありがとうございます。

さて、僕は2回目ですが、このブログ自体は4周目が終わりに近づいてきました。このブログを一周ずつ本にしていただいて僕も手元に持っていますが、先日故郷から来てくれたオカンが、僕のいない間にその本を読んでいたらしく、帰るなり「この岡村さんという人はスゴい人だ、読んでいるとからだがビリビリする」と申しておりました(笑)。息子の文章については一切触れませんでしたが(笑)。それにしても、会ったこともない顔も知らない女を(オカンですが)文章だけでビリビリさせちゃう岡村さんは、我等が委員長ながら恐ろしいほど素晴らしい男だということがわかっていただけるかと思います。

その岡村さんと親しくお付き合いさせていただいて1年余りになり、僕も度々ビリビリさせていただいていますが、「山本さん、また顔が変わりましたね、操体顔になってきましたね」と声をかけていただいたことがありました。「操体顔」ってぇのがあるんだとその時初めて知りましたが。自分では頭がまた広くなったなと思いこそすれ(どこからがデコか頭かという問題はさておき)、顔については分かりませんが、変わってきたんだなぁと思います。今は生きてるのが楽しいなと思います(笑)。ありがたいことですね。
操体は僕の生きることへの考え方をひっくり返してしまいました。目にすること、耳に聴くこと、肌に触れること、思うことの全てが今までこうだと思っていたこととは違うんだな、まるっきり逆さまなんじゃないかなって思うことがよくあります。
そのうち自分の顔も男前に見えてくるかもしれません(笑)。


『人間の最大の苦しみは「妄想苦」だといわれています。妄想とは「無いものを有ると思い込み、また有るものをないと思い込む心」をいう。』
「快からのメッセージ」三浦寛著より


あるものをないと思い、ないものをあると思う。僕は今まで自分には何も無いなぁ、と思っていましたし、そのことが悲しくもありました。でもわかってみると「余計なものはたくさんある」んですね。その余計なことがまた、自分に「ある」ものを「ない」と思わせることにもなっていました。今でも「自分には何もない」とは思うんですが、そのことにあまりガッカリしなくなりました。

僕に限らず操体について語り出すと皆がいきいきしてきます。フォーラムや講習に集う人達が楽しそうに語っているのを目にすると、「操体」という名前にではなく、操体を通して生命の力を輝かしているこの人達に魅かれているんだなと思います。
人をビリビリさせる境地にはほど遠いですが、僕も「このオッサンちょっとオモロいな」ということで操体に近づいてもらえるようになれたら、と思っています。
今週1週間よろしくお願いします。

快からのメッセージ―哲学する操体

快からのメッセージ―哲学する操体

今日12月13日13時より、千葉行徳のゴールドジムにおいて「臨床家による操体のセミナー〜歪み、腰痛、現状の壁を突き破る、達人ボディ製造法〜」が行われます。
http://www.goldsgym.jp/news/news_detail.html?id=0000395
ぜひ操体をご自身で体感してみてください。お待ちしております。


山本明