東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

学びの〜「わっ」

こんばんは、小代田です。今日もじき終わりますね。皆さん一日お疲れ様でした。
今日ある患者さんから連絡をいただきふと思いだしたことがありました。
それは私が操体を学び始めた頃のことです。
三軒茶屋で介助を習い始めた私は「やはり操体法を習いにきたのだから自分もやってみたい」「練習で習ったのだから患者さんの治療にも生かしたい」とくる患者さんや訪問先の患者さんに講習会で習ったように操法を試していました。
今日連絡を下さった患者さんもそのお一人で、わたしが治療家としてスタートした頃ふとしたご縁で出会った方です。
私はその方にからだの歪みや息食動想がどれほど大切なことか一生懸命話し、操法を行いました。その方は私が言った通り動こうとしてくれるのですが、その動きが良く分からないようです。私も「うーん、違うんですよ、こうですよ、こういきませんか」と必死です。そして私が必死になるほどその方はそれに答えてくれようと顔もからだも面舵いっぱい。快適感覚を味わってもらうどころではなく、二人で力くらべのような、曲芸のような…。  「本当はこうなんですよ」という自信がなくなった私の説明に、その患者さんは精一杯わかったような表情をしてくれました。
そんなことが何回か続いた後からその患者さんはご家族に「整体に行ってきます」と言い、来院するとマッサージを希望するようになりました。
その患者さんは今でも月1回は来院してくれています。息食動想は一緒に学び続けてくれていますが、残念ながらマッサージで通われています。そして整体という言葉を今も使われます。
今ならなぜこのような状態になってしまったのか分かりますが、あの頃の私はには何故なのか良く分からなかった。あの頃は自分が思うように動いてくれないのも快適感覚を理解してくれないのも相手のせいだと感じてしまっていました。原因は患者さんではなく自分にあったのに。でもきちんと学んだ今なら理解することが出来ます。
これを読んでいただいている方の中にも「わたし(僕)操体やってます!」って方がいると思います。操体の本も色々な所から色々な本が出ているので、それを参考に治療されている方もいるかもしれません。
でもですね、この私の失敗談、本物の操体ってそう簡単には行かないんです。
本もDVDも良いのですが、操体は自然そのもの、つまり生命そのものであり、生きているんです。自然、そして命あるものは頭だけでは扱えません。
生きているものは実際会って、見て、触れて、感じてみなければ分からない。本物か偽物かも分からない。 
ではおまえが言っているそれは本物なのか?そうお思いの方、やじ馬大歓迎!ご自身の目で見て、そして感じて下さい。
そんなこと言うけど、じゃあどこで会えるんだ?とお怒りの声も聞こえてきそうなのでひとつふたつご案内。
さて、まずはなんと明後日!11日に特に関東圏の方には嬉しいゴールドジム行徳千葉(アスレチックセンター)店でのセミナー。こちらは泣く子もだまる東京操体フォーラム実行委員の先鋭達(操体臨床家)が息食動想の動の部分を指導致します。
そしてこちらは少し先、4月25日の日曜日、東京の青山にあるコンフォートにてフォーラム初の分科会を開催致します。こちらは現在進行中ですが皆様にも私たち実行委員にとっても大きな学びとなるよう実行委員一同はりきって準備を進めております。
まずは11日!皆さん行徳ですよ!!

ではでは無事にお知らせが出来ましたので、今日は安心して休みたいと思います。では皆様との学びの輪が広がりますように。
今日も一日お疲れ様でした。お休みなさい。

http://www.tokyo-sotai.com/


小代田綾