こう見えてもワタシ、結構映画好きなのです。
(山本実行委員ほどのマニアではありませんけど)
ちょうどワタシが中学生のころには、映画のチラシやパンフレット集めが流行っていて、
豊島園駅近くにある古本屋にしょっちゅう行っていたのを思い出します。
そこのおばちゃんが棚の上から、時々お宝を出して見せてくれるのが愉しみでした。
ワタシが観るのは「仁義なき戦い」や「トラック野朗」だけではありません。
一応いろんな映画を観るのです。
「ベン・ハー」という古い映画があります(有名ですネ)。
サイレントの時代から映画化されてきたようですが、
クライマックスは戦車競争のシーンですが、ワタシの最も好きなシーンはココです。
ローマ帝国時代のお話。あれこれとあってベン・ハーは罪人となり、
ガレー船(櫂で漕ぐ軍用船)の漕ぎ手となってしまいます(適当な説明だなぁ)。
その護送中、休憩して水を与えるシーンがあるのですが、
意地悪な護衛隊長?はベン・ハーだけに水をくれないのです。
「ああ・・・ワタシもうだめなの・・・」
という時に、スッと水を差し出す男がいます。
彼こそはイエス・キリストなのですが、それを見つけた護衛隊長。
「おいコラァ!そいつには水やるなって言ってんだろうがァ!(中谷訳)」
しかし、キリストがスッと立ち上がると、護衛隊長の様子が一転。
もじもじして言いたいことが言えません。
威張りくさっているローマの護衛隊長が、もじもじしちゃうなんてことあるんでしょうか?
頭では言いたくても、からだは言えない ・・・ 何で?
ワタシはこのシーンを観ると、
何か凄いヒントが隠されているような気がしてしまうのです。
中谷之美