東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

植物と快適感覚

インドで出会い、現在一緒に音楽を作っている植木屋の友人が先月、開業準備を手伝いにわざわざ神奈川県から来てくれた。
松濤院には入居前から小さな庭があったのだが、水はけがわるかったりと色々と問題があったので、彼にお願いして剪定、移植、石積みのレイアウト等、庭の基礎を改善してもらった。

彼から植物の話を聞くのはとてもおもしろい。
例えば
「陽あたりがあまりよくないからといって、その庭はわるいかっていうとそういうわけではないんだ。
その条件に適った植物というのがあるからね。だから植物を選ぶ時は庭の状況に合うのを選んであげればいい。
例えばシダなんかは陽あたりのあまりよくない湿った土を好むから、乾いた土に植えると湿った土の方に胞子をまいて群生していくんだよ。」

なるほど、植物には種類によって快のベクトルが違い、日当たりの良い場所が「快」の植物があれば、日当たりの悪い場所が「快」の植物もあるということだ。
その特性を知らずして、人為的な処置で日当たりの悪い場所を好む植物を日当たりの良い場所に植えたとしたら、その植物からしてみたら「不快」であるが故、きもちよくなれる湿った土の方へ逃げるか、逃げ場がなければ病んで弱ってしまうという結果に事は運ばれる。

私は植物というフィルターを通して、生命の営みは「快適感覚」によって調和されるのだと感じた。
また人間は意識が介入した動きと無意識の動きといった2つの動きがあるわけだが、植物を観察していると、その動きは無意識の動きであり、静かな響きを感じる。
操体法は第三分析(渦状波)により、無意識の快の存在こそ生命感覚としての快の本質であると理解しているが、それは縁側に座って小さい庭の植物を観察していても感じる事ができるのだなと思った。


(松濤院の現在の庭。来週には紫陽花、実山椒、ゆきのした、ツワブキ、万両を植える。これも友人のプロデュース。)


さて、今日で一週間のブログ担当が終わります。
読んでくださった方々、誠にありがとうございました。
明日からは京都の小松から駿河国の小代田さんにバトンを譲りたいと思います。

BEST REGARDS


小松広明


8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラムin 京都」開催
9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナーin スペイン」開催