東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

潮干狩りと操体

こんばんは、お久しぶりです。駿河の国から小代田です。このブログを書くにあたって毎回有難いなぁと思うことがある。
「じきブログだな」と思い始めると、恒例のように先輩方が書いたブログを読み返すというのが日課のようになってきた。けれどもそうすると、なぜか今の自分へのヒントや気づきそこにあったりする。「うーん」と停滞している時、救われたりする。そして今回も…。本当ありがたいことだなと思うのでした。
さて先週のワールドワイドな小松さんのブログから日本国の小さな国、駿河より今回も懲りずに操体徒然草を1週間お伝えしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
今回弟と私の慰労会と甥っ子の誕生プレゼントを兼ね、生まれて初めての潮干狩りに行ってきた。
天気はあいにく雨まじりの曇り空だったが、前日から「カイ、カイ」と呪文のように言ってくる甥っ子2人にすっかり洗脳され、曇り空もなんのその!お尻が濡れても良いようにとここ数年タンスの肥やしになっていた水着や海用のサンダルなどをタンスから引きずり出し向かった。
初めて行った潮干狩り(念のため潮干狩りのご説明を。潮が引いた海や湖の浅瀬で熊の手片手に地味にアサリを掘り続けるという行事でございます)、砂浜でのんびりというイメージで向かったが、現地に着いたら船に乗せられた。そして湖の中に出来た干潟に連れ出されたのでした。
もちろん(いや多分)普段は湖の中であろうその場所はトイレもない。荷物も置けない。そう、アサリを掘るしかない。私達は着いて早々アサリを堀りを始めた。
最初は和やでのんびりした雰囲気だったが時間を追うごとにそれぞれアサリ堀りに真剣になってきた。なぜなら潮干狩りのピークは過ぎたということでアサリがない!のである。
それでも続けている内に少しずつコツが分かってきた。そこでこれから潮干狩りに行くかもしれない方に少しだけ今日発見したヒントを。
1.藻がある下を掘ってみる2.掘り起こした土の中を注意深く探ってみる3.アサリがいたら探す場所をころころ変えず、その場所を中心に探してみる等など。
最初は全然見つけられなかったアサリだが、コツを掴み始めると夢中になってしまった。だってこのほんの少しのコツに気づくだけで面白いようにアサリが見つけられるようになってしまったから。
アサリを一心不乱に掘りながら「学びも一緒なのかもしれないなぁ」となんとなく考えていた。そしてそのコツを見つけるのはやはり地道に諦めずなのかもしれないぁと。
アサリ掘りは操体の臨床のヒントにもなった。
1.藻がある下を掘ってみる(今まで手を加えていない所、注目されていなかった場所に目をつけてみる)2.掘り起こした土の中を注意深く探ってみる(注意深く探ってみると無いと思っていた所に大物が隠れていたりする)3.アサリがいたら探す場所をころころ変えず、その場所を中心に探してみる(色々移動するよりその近くで探してみると新しいポイントが見つけられる)。
少し強引かな?でもきっとからだも一緒。
甥っ子が蟹に指を挟まれ負傷するというアクシデントもありましたが、皆の奮闘により気づいてみれば初めての潮干狩りはアサリも学びも豊漁となりました。
それにしてもアサリを取るって大変。「一年を通して食べたいなら、そりゃ養殖するよね」。「あぁ、酒蒸し食べるって実は大変なことなんだな」と学んだ一日でもありました。
今回もしまりがない話となってしまいましたが、夜も更けてきたのでそろそろこの辺で。2010年6月27日、皆さんはどんな一日でしたか。今日も一日お疲れ様でした。ではまた明日!
知らぬ間に蛸のように真っ赤になった家族と共に駿河の国から。


小代田綾

8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催