東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

私の操体課外授業その2

こんばんは、お疲れさまです。ワールドカップから一夜明け、今日も暑い一日でしたね。
まだまだ暑さが続いていますが、皆さん夜の一時いかがお過ごしですか?
それにしても暑いですね〜。こう暑いと外回り派の私、頭と行動パターンは日に日に単純化して行きます。
さて今日はもう一晩、私の操体課外授業のレポートをお送りしたいと思います。
先日「富士山!カラダの学校」に参加させて頂いた話をしたのですが、実はパート2がありまして・・・。
「富士山!カラダの学校」はまだまだ発展途上なのだそうですが、色々面白いプログラムがあります。今回はその中の「和みのヨーガ」というプログラムに参加してきました。今日はそれを通して得た操体の学びについてお話しようかなと思います。
当日は前回とはうって変わっての晴天!前回は残念ながら雨で断念した自然の広場でプログラムが受けられることになりました。
自分が選んだヨガマットの上に横になり、ゴロン。緑に囲まれた中で横になるのは久しぶり。晴れ渡った空を見上げたら自然に深い息がもれた。
「和みのヨーガ」はヨガといってもヨガっぽくない(なんて言ったら怒られるかな。でも子供からお年寄りまで出来ますよ〜と先生がお話されていました)。「からだが硬いから」と心配していた友人は横で一安心。二人で田貫湖の自然の中、和み始めた。からだを一つ一つ動かしたり、感覚を確かめたり、ゆっくり呼吸してみたり、触ったり・・・。先生の誘導に従って、色々な世代の人達が思い思いに自分のからだや心を確かめた。
「こんな風に自分のからだと向き合うのは久しぶりだな」。なんだかホッとしたような申し訳ないような気持ちになった。
そしてしばらくそんな時間を過ごしてみると、日頃自分のからだと向き合っていたような気がしていた私だが、こんなポッカリした感覚の中で自分のからだと向き合うってことはなかったことに気がついた。
向き合っていたようで、いつも何かの思考を通していた。操体を通してからだに向き合っている時も。
太陽が、私を取り囲む木々たちが、そして周りに聞こえる鳥のさえずりが私を解放してくれたかは分からないが、なんだかポッカリとした。
そんな風にからだを通して感じたことは、私に操体の学びも導いてくれた。それは指導者の指導、そして言葉の誘導が、からだや心を導く上でとても大切だということ。そして「からだ一つ一つと向き合う」ということの効能、からだと繋がった時に自然にあふれてくる幸福感と感謝の心、それがからだとこころに及ぼす影響。
操体の操者は患者のからだに問いかけ、そして導いていく。その導きがどれほど滋味深いものになるかは操者次第なのだということを学んだ。
自分達の声が一つの言葉として誰かの耳に届く時、さまざまなものが絡みあって一つの音になる。その音を作るのは声の高さ、抑揚、リズム、間、声の深さ、表現などである。声、されど声。音、されど音。言葉、されど言葉、である。
そんな学びに感謝しながら、この自然の中で、色々な人と操体を通してからだと向き合えたら、からだについて学べたら、どんなものになるのだろう。そんなことを考えた。
いつかそんな学びをしたいと思った一日だった。
さてさて、とり止めのない話を今日もしてしまいましたが、そろそろ今夜も終わりにしたいと思います。今日で6月も最後、2010年の前半戦も終了ですね。皆さんの前半戦はいかがでしたか?ではでは今日も一日お疲れ様でした。おやすみなさい。


小代田綾


8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催