東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

おはようございます。

早いものでもう約4ヶ月が過ぎ、ブログの担当がまわってきました。
この4ヶ月にいっぺんというのは、その時々の季節が感じられていいですね。
その移りゆく季節の中で操体と向き合い、文章にしていく。
ありきたり、平々凡々に思える日常のなかにも、なにかがある。
ありきたりというのは、そこに生きる自分がそう思うから、そう思えるだけで、本来はありきたりの日常なんてものはなく、そこに自分が生かされているという観点に立てばありきたりなんてものはなくなってくる。
そして、生かされて生きている自分からみれば、すべては感謝であり、喜びと感動が存在している。
喜びといっても、ハッピ、ハッピーのウッキウキのウッハッハというものでなくとも、静かな喜びがあっていいと思う。
静かに心の芯が振動し、それがジワ〜と布に水が浸透するように、すべての細胞に心地よい速度でゆきわたり、全身が喜びと感動で浸され、満たされていく、そして最後は、ありがたいと自然と両手を合わせてしまうような、そんな静かな喜びがあっていい。
普段、生かされて生きている中で、何かしら感じたり、気がついたことというのはあるのですが、知らぬ間に忘れ去られていることも非常に多く、4ヶ月にいっぺんぐらいは、こうして文章に残しておくというのも、いいものですね。
今週は猛暑、酷暑が続くそうですが、一週間のお付き合い、よろしくお願いします。


今日から8月ですが、この時期は一番水の消費が多いということで、今日は水の日になっており、今週は水の週間にもなっているそうです。
水っていうのは、ありがたいものであり、また不思議なものでもありますが、先月は水の災害が多く、映像をとおして、恐ろしさも感じました。
おいしく水が飲めるというのは、ありきたりではなく本来はありがたいことですよね。
水は人間が生まれる前から存在し、姿かたちを変えながら、永遠に旅を続ける旅人のようでもあります。
その旅人が人間と調和するかたちで現れたなら、美しい言葉と感謝の念を向けなければならない。なぜなら、そのようなかたちになるまでに、長い時間をかけて旅をして来たという事もあるが、人間のからだの半分以上が水で成り立っているからだ。
その旅人を否定したならば、自分の半分以上を否定することにもなりかねない。
感じたまま素直に「ありがとう」という言葉をかければいいのでしょうね。
しかし、美しくない言葉や想念、あるいはまるっきり無関心の無視をすると、旅人の内なる存在(H2O分子の内にあって本質的働きをする存在)は大きなダメージを受けるといいます。


猛暑、酷暑がつづき、水を口にする機会が多くなりますが、美しい言葉をかけ、感謝の念を向けてから、その旅人をあたたかく迎え入れてはどうでしょうか。
また、自分のもとから旅立っていく水に対しても、「ありがとうございました」と旅立たせてあげる。
きっとなにかが変わるはずです。


友松誠


8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体フォーラム in マドリード」開催