東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

日本の田舎より

 今日から一週間は佐助の担当となります。前回は5月の農業が本格的にはじまる春でしたが、今回は農業の終盤となる秋での担当となりました。一週間お付き合いよろしくお願いします。
 皆さんの秋はスポーツの秋ですか?それとも食欲の秋ですか?
 僕の秋は収穫の秋です。僕の家の周りは山に囲まれていますので、キノコ採りをしたり、もうじきはじまる紅葉を楽しんだり、お日さまで干したお米を収穫したり、レタスも10月の下旬には出荷が終わります。11月になれば畑に肥やしを入れて畑を休めたり、冬に備えて野沢菜をつけたり、収穫した野菜を保存する室(むろ)を作ったりします。一年を通して日本の四季の移り変わりを楽しんでおります。この四季にもきっとバランスがあり四季の相関相補連動性が成り立つ気がします。そしてバランスを崩した症状が今年のこの気候でしょうか。

いやぁぁぁぁぁ!!!今年の天候には本当に悩まされました。日本各地で自然のチカラを感じたニュースが今年は多かったと思います。春は雨が多く日本中で災害のニュースを聞くことが多く、夏からは記録的に続く猛暑と、自然がバランスを崩しているのか天候の厳しさ、自然のチカラを強く感じた年でした。
僕の農業修行も自然のチカラに大きく影響を受けました。春は雨が多く根の腐れが多く、夏からは猛暑の日々と発育に悩まされ、こんな状態ですので野菜の今年の販売価格は高く、レタスも多くの出荷を希望されてもなかなか市場の希望に添えない状況が多かった日々でした。
レタスなどの野菜はこのような状態でしたが、すべての農作物が不作というわけでなく、豊作の物をあるようです。同じ天気の下でも不作な物もあれば豊作の物もあるというのですから不思議です。この自然の恵みをもたらしてくれる大地・自然・地球ですが、毎年のように異常気象と聞くような気がしますが、人間の利益・欲・自我で環境を変えていることもあり地球・自然が心配です。地球・自然もからだと同じようにバランスを修正するチカラである自己治癒力を持っていても、この自然を大切に使わせていただく人間の自然の使い方が法則に反して自然を壊し続けたままでは、自己治癒力では間に合わない状態まで進んで四季のバランスを完全に崩してしまったら、きっと自然の恵みをいただくことが難しい状況になるのではないでしょうか。
地球・自然も人間のからだと同じように、使い方があるはずですから。
感謝を忘れずにからだとも自然とも対話しながら、そんな環境を子供たちにも伝えていけるように歩んでいきたいと思います。ありがとうございます。


佐助


11月20、21日千駄ヶ谷津田ホールにて2010年秋季東京操体フォーラムが開催されます。
2010年8月、社団法人日本操体指導者協会を設立しました。