東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

学びが進めば言葉が変化する。

人は、言葉を喋る、言葉で色んな事を伝える。
学ぶ事は、言葉を頂く事でもある。
同じ物を、同じ言葉で説明する。
人の感じ方は、人によって様々になる。
りんごは誰でも、りんごと言う。
りんごは美味しい
この言葉から感じる事は、実はみんなが違う。
だから同じ事を、言葉にすると、実は違った言葉になる。
普通はそうなる。
りんごしか言えないのでは足りない。
美味しいりんごを味わえば。
その人なりの言葉に変る。
りんごは変らない。
同じ事を、みんなが同じ言葉で表現する。
そんな事は、絶対にない。
自分が感じた美味しさを言葉にしないと足りない。
食べた事のないりんごを食べた人の言葉で語る。
そんなのは信用が出来ないな。
同じ事を、師匠から学ぶ。
師匠と同じ言葉で、表現してる間はまだ足りない。
学んだ事が、違った表現になる。
師匠の言葉が、自分の言葉になった時には。
言葉が少し変化してる。
全く言葉が変る事も、実は在り得ない。
少し違ったニュアンスになったりする。
師匠と同じ顔なら、言葉も同じだけど。
体形も、趣味や、性格も全く同じなら、言葉も同じかもしれない。
そんな事は、絶対にない。
だから顔つきや、体つきや性格が、違うように言葉も変ってくる。
言葉が自分自身の物になれば、変るに決ってる。
言葉の奥に在る物が、そうなると見えてる。
その見えてる物こそは、師匠と同じ物だったりする。
師匠と同じ言葉しか喋らない弟子は、実は怪しかったりする。
師匠がこう言ったしか言わないのは、疑った方が良い。
師匠の言葉をきちんと教えながら、自分の言葉も持つ人は信用して良い。
自分の言葉しか喋らない人も怪しい。
この見極め方を知るとなかなか面白くなる。


平直行


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