東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

食べもののイメージ。

おはようございます。
昨日の夜、皆既月食は見られたでしょうか。
私の家のほうでは、あいにくの小雨まじりの天気となってしまい、月食は見られませんでした。月食の様子を写真に撮り、今日載せようとしていたのですが残念です。


月食で思い出したのですが、私は月見うどんが、一時期どうも苦手でした。
月見うどんが嫌いというよりも、生卵の白身が一時期食べられなかったのです。
目玉焼きやゆで卵、温泉卵のように少しでも加熱して、あの食感が変わったものなら逆に好物になってしまう。おかしなものですね。
別に生卵の白身が子供の頃から嫌いだったというのではなく、かといって大好物と程でもなかったですが、普通に食べていました。
ですが、あるテレビ番組で誰かが、「生卵の白身は鼻水を食べているようだ」と言っていた場面を見ていて、なんだか自分でもそのようなイメージが出来上がってしまい、それまでよく食べていた卵かけご飯もなんだか気持ち悪くなり、牛丼に生卵をかけて食べるというのも出来なくなり、月見うどんなどは駅の立ち食いそば屋で汁と一緒に「ずずぅ〜」と啜っている姿を見かけるだけでも、「うゎ〜」と顔をしかめる程となっていました。
今は全然そんなことはなくなりましたが、その当時は食べものへの感謝の気持ちが薄く、「食」を軽んじていたから、テレビで見聞きしたマイナスイメージと丁度うまい具合に同調し、共鳴してしまったのだと思います。
食べものへの感謝の気持ちを持ち、様々な経緯を経ていただけるという感謝の念から始まり、ごちそうさまでしたという感謝の念に終わる。そんな食生活(作法)をしているなら、今まで食べていたものが他人の発言によって嫌いになる、あるいはマイナスイメージの言葉に乗っかって、自分自身にブレや迷いが生じるということもなくなってくると思います。
後天的に特定の食べものが嫌いになる原因のなかには、自分が汚いと思っているものにイメージを重ねてしまうということもあると思います。しかし、自分が汚いと思っているものでも本当は有難い働きをしてくれているものは沢山あります。
イメージを不快な方向性にとるのか、快の方向性にとるのか、舵をきるのは自分自身ですが、自分が様々な存在によって生かされている本質に目を向け感謝する、ということが自分のイメージの判断基準を高めると思います。そうすれば色々な情報に踊らされることなく、自分自身の軸をしっかり保てると思います。そして、それがすり込まれることで原始感覚を高めるということにもつながってくると思います。
感謝は快の方向性ですよね。


今日一日が感謝に始まり、感謝に終われる一日でありますように。

 

友松 誠。


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