東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

去年から今年へ

明けましておめでとうございます。畠山裕美です。もう松の内も明けましたが、皆さんは今年、どんなお正月を過ごされましたか。

他の実行委員の方も書いてらっしゃいましたが、去年は本当にイベントの多い年でした。東京操体フォーラムを初めて開催した会場(青山コンフォート)で、初めてのフォーラム分科会の開催、その合間に行徳のゴールドジムでのセミナー、もう一つの新しい試みは、京都大徳寺塔頭玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」の開催。

※玉林院をお借りできたのは、実行委員の佐伯さんのご縁です

気象庁始まって以来という異常気象の猛暑の中、奈良操体の会代表であり、東京操体法研究会の大先輩である、奈良の北村翰男先生を講師にお招きし、重要文化財の歴史ある建物の中で操体三昧の晩夏を過ごしました。
カメラマン、白井智氏に早朝の祇園や御所で写真を撮っていただいたり、イノダコーヒーで朝食をとったり、祇園のお座敷バーで飲んだり、ミシュランガイドに載っている隠れ宿に泊まったり、数え切れないほど面白いことがありました。
そういえば、人一倍蚊に刺されやすい私はたくさん喰われましたっけ。

過去のブログにも書いてありますが、私は前日に京都入りし、北村先生のご案内で奈良の大仏のお膝元まで上ったり、興福寺で阿修羅様に再会したり、初日から色々ありました。

http://d.hatena.ne.jp/tokyo_sotai/20100828
http://d.hatena.ne.jp/tokyo_sotai/20100905#1283645564

そして今年の夏も大徳寺塔頭玉林院で「東京操体フォーラム in 京都」が開催。8月27日(土)、28日(日)の二日間です。東京のフォーラムとはまた違う雰囲気で、また今から楽しみにしています。東京方面の方も、今からスケジューリングして、夏の京都で是非ご一緒しましょう。
私は京都のフォーラムが終わってから、京都の「隠れ宿」に一泊し、松江で一泊、その次の日玉造温泉で一泊して、出雲空港から帰ってきました。この玉造温泉の「日本一の混浴露天風呂」がとても面白かったのでまた行きたいな、と思っています。

そしてそれから2週間後の9月15日、私達は"Sotai Forum in Madrid"で講演するため、成田空港を発ち、イスタンブールを経由してマドリッド入りしました。今回は"The History of Sotai"という発表をしたり、般若身経の紹介をしたり、足趾の操法のデモンストレーションをしたり「最新の操体の姿を見ていただく」ことを主眼に置きました。
最初は「ヨーロッパの人達はテクニックを知りたがる」という話を聞いていたので、「まずは見て下さい」ということをメインにしたのです。
日本の講習でもいつも言っているのですが、先生が模範実技をしている際に、一緒に手を動かす人は、絶対上手くなりません。メモを取っていてもダメです。一緒に手を動かすとか、メモを取るのは、一生懸命やっているように見えますが、実は『見ていない』ので、うろ覚えだったり、勘違いしていたりする事が多々あるのです。一緒に動かしていいのは、中級者や上級者なのです。

「先生の実技の時は、まず見て下さい」と私は参加者にお願いしました。途中、ついつい手を動かしてしまう参加者に、「動かすな!」と三浦先生が注意する場面もありました。
参加者の殆どは非常にマナーが良かったのですが、一部の参加者は「早く実技を教えろ」とか「個人的に操体を受けたい」とか、テクニック的な質問をしてきましたが、たかが1日2日の講習でテクニックの伝授などできるわけがありませんし、実技を教えても、基礎となる「身体運動の法則」が成っていなければどうにもなりません。彼らは日本人とそもそも骨格が違います。骨盤を前弯曲させて、ハラで動ける日本人と、骨盤が後弯曲で反り腰の西洋人に対して指導するわけですから。その辺はこれから海外で操体を伝えていく上での課題でもあります。

マドリッドから新幹線(AVE)でバルセロナに移動し、短い観光を楽しみました。その後は飛行機でイスタンブールに移動して、2泊して帰ってきました。イスタンブールの猫については、これから書く予定です。

私はマドリッド入りした翌日から風邪を引き、持っていった抗生物質と鎮痛剤と風邪薬を飲んでいたのですが、風邪っぴきにも関わらず、ハイテンションで過ごしました。バルセロナについても観光が楽しかったので風邪を引いているのを忘れていた位です。イスタンブールに着いてもまだまだ面白い事が沢山あり、風邪も峠を越し、ちょっと咳が出る程度かな、と、元気に帰国しましたが、帰ってからその反動のせいか、2日位寝込んでいました(笑)。

今年もまた"Sotai Forum in Madrid"が開催されますが、一度行ったので荷物の量とか、何を持っていけばいいかとか(例えば小さな電気ポットがあるといいとか)次回はもっと軽い荷物で行けそうです。

それから11月には定例の秋のフォーラムでした。2ヶ月に一度ずつ何かしらイベントが入っていたような一年でした。

個人的には、6月にiPadを買いました。現在三浦先生にレンタル中ですが、師匠にもホームページやこのブログ(笑)をぱぱっと見ていただけるので、非常に便利です。また、Apple好きなのでついに誘惑に負けてiPhoneを持ちました。携帯は携帯で使っているので、殆ど電話としては使っていませんが、スペインとトルコでは「海外パケホーダイ」が役に立ちました。そういえば、スペインはWi-Fi無線LAN)がポピュラーで、ホテルのフロントでその旨を伝えると、パスワードを教えてくれます。そうするとすぐインターネットに繋がるので便利でした。なお、ホテルのロビーには無料で使えるパソコンが置いてありますが、スペイン語かカタルーニャ語で、英語はおろか日本語は使えない状態でした。愛機Macbookを持っていって正解でした。あ、iPhoneを持って行けば足りるじゃん、と言う話もありましたが、私はマドリッドのフォーラムでPowerPointを使って発表したのでパソコンは持って行かなきゃならなかったのです。

12月になってから、遂に今まで「やったらはまるからやめとこ」と思っていたデジイチデジタル一眼レフカメラ)に手を出しました。撮りたいのは猫とか、ビーズとかジュエリーとか、もしくは操体の講習の様子です。

京都やフォーラムで写真を撮って下さった、カメラマンの白井智さんからも「何でも聞いてね」という有難いお言葉と、やはりデジイチに凝っている西田実行委員からもアドバイスをもらい、入門機を一台買いました。まだ使い方がよく分かってないんですが、「女子カメラ専門店」で、「デジイチのお洋服」とか「お揃いのストラップ」とか、「手作りのレンズキャップケース」とか、ラブリーなグッズを揃えて遊んでます。
何で今までやらなかったかというと、「やったら絶対はまるからなぁ」と思っていたんです。でもある時「はまってもいいじゃん!」と閃いたのでした。そう考えると「何で今までやらなかったんだろう」と、逆に不思議になってきた位です。
私のポリシーですが、「迷ったらやる」「迷ったら参加する」ことを心がけているので、それで行こうかなと。それでは今週1週間よろしくお願い致します

畠山裕美

2011年東京操体フォーラム分科会は4月29日に千駄ヶ谷津田ホールにて開催いたします。http://www.tokyo-sotai.com/

2011年2月から足趾の操法集中講座を開始します。


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