東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

自分への課題

今日は最終日の七日目です。一週間お付き合いありがとうございました!このブログも学びのひとつとして自分の成長の階段だと思ってありがたく思っています。操体フォーラム実行委員はブログ以外にも、月1回の勉強会やレポート、秋季東京操体フォーラムにて配布されるVisionSの執筆などと学びの機会があります。僕はこのVisionSについては半年以上の準備をしています。それは自分への課題として、操体への学びを深めるために、データを採ったり、文献検索などを通して、ひとつの課題を深く調べあげることで学びを深めていこうと試みています。
 今年は12月から始動していますが、内容は秘密です(笑)。とはいったものの簡単に紹介します。昨年通院していた有名レストランを経営する御婦人が「操体法の快適感覚を聞き分け味わうようになってから、お肌の調子が良いのよ」この一言から始まりました。お肌の調子がよくなるわけですから、アンチエイジング(老化防止)の作用のあるホルモンで調べると、成長ホルモンがあります。成長ホルモンは脳下垂体前葉から分泌されるホルモンでその名の通り「成長を促す重要なホルモン」です。主な役割は身長を伸ばす・骨や筋肉をつくる・アンチエイジング(老化防止)・代謝作用があります。その中のアンチエイジング(老化防止)を中心にみてみますと、若々しいお肌というのは、保湿力のヒアルロン酸、そして繊維細胞のコラーゲンなど美肌成分が水分と弾力の状態といわれていますが、紫外線やストレス、また加齢など様々な要因により日々ダメージを受け壊されてしまいます。成長ホルモンは、そんなダメージを受けたお肌を修復して肌機能を整え、美肌成分の分泌を促す働きをしているそうです。ただし、成長ホルモンの分泌は、食事や睡眠・ストレス・運動などが大きく影響します。
 そこでクリニック実習にきている実習生に、実験の意図を説明し了承してくれた実習生に操体法の前後及び操体法施術12時間後までの成長ホルモン血中値の経過を調べる準備ができたところです。どんな結果がまっているのでしょうか?結果は秋季東京操体フォーラムにて配布されるVisionSで確認してください。
 こんな学びを試みている今日この頃ですが、これも理解・協力してくださる周りの方々のおかげです。ありがとうございます。
 一週間この宇宙に近い地域からの担当佐助でした。ありがとうございました。
 とブログを閉じようとしましたが、佐助ひとりごとを書いてみたくなりました。
 僕は理学療法士として今年で16年目となり、その中で様々な学びをしてきました。その中で操体と出会いました。操体と出会ったのも、現状に満足することなく、患者さんのからだと真剣に向かい合ってきたからだと思っています。なんでもそうですが、興味を持って集まる方はいますが、真剣に学びと向かい合い、本当の意味で真理を極めていく方はほんの一握りで、真理を極めた者だけが伝道師であり本物なのだと思います。たかだか数年の学びで極めたような気になってはいけないと思います。学びは終わりのないものです。特にからだのついては、未知の部分の方が多いのですから生涯学びを辞めた時点で臨床家・治療家ではなくなるのではないでしょうか。
 学びをひとりでも続けられるという人がいます。ひとりで学び続けるとは本当に難しく、よほどの強い意思を持って、自分と向かい合っていなければなりません。
 僕は今の環境に恵まれています。学びの道しるべとして先を照らしてくれる三浦理事長、畠山理事がいてくれます。常に学び続ける目標とする先人がいてくれるからこそ、地に足をつけてひとつひとつ裏付けをしながら自分自身の学びができるこれが今の恵まれた環境なのです。どんなに世の中に情報があっても的外れな情報収集では真理を極めることができないからこそ、真理を極めていこうとする方々と繋がっていなければ本当の意味での学びを深めていくことはできないと思います。
 我々臨床家が学び続けている姿は、言葉にしなくても患者さんも肌で感じているようです。本日のブログに登場した有名レストランを経営する御夫婦からも「先生、また学びが深まったんじゃないですか」というありがたい言葉をいただくことがあります。これも今を大切にしているからだと思います。そして今の環境に感謝し、日々の学びの積み重ねをいつもでも大切にしたいと思います。「ありがとうございます。」