東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

血の匂い 2

皆さん、おはようございます。
今日はブログ2日目。今週は性がテーマで、昨日は、「生殖細胞細胞分裂ではなく、赤血球から子々孫々と伝わる」というところで終わりました。
そうなんです。血が生殖細胞も作ってしまう!!!

つまりは、質のいい赤血球をもった血液が最も大切であるということなんです。
ということは、セックスをする前に、男も女も、「こいつ、いい血持ってる???」
と必ず探り合っているはずなのです。
そのとき、血を映し出している皮膚であったり、唇の色、質感、脳が写しだされている眼球とその勢いであったり、はたまた、そのご先祖様の血を勘ぐる第六感だったり・・・・
とにかく、血の質をあらゆるセンサーを巡らせてチェックしているのです。
20年程前の私と元妻に関して・・・・

出会い・・・私「パーマのかかった髪した、元気のええ姉ちゃんやなあー。」
元妻「私のパパは、デザイナーで今は、大学で教えてるの。ママは、昔、ウォールトディズニー働いていて若い時2つもアカデミー賞をとったのよ」
私「へ〜、血はいいみたいね。」と思っただけ・・・彼女は、この時すでにセックスを考えていて、自分の血を誇らしく、価値あるものだと主張したわけです・・・今になって思うと・・・
ところが、彼女に興味がない私は、私のことは全く話さず、
「そうか・・・身内にそんなオモロイひとがいるんやったら、
俺かて、友達にこんなオモロイやつがいるで〜」とどうやら、友達の話をしたそうです(私は、あまり記憶がなく、元妻があとで話してくれました。)

ところが、そのことで彼女はもっと私の血に興味をもったようなのです・・・・ことは意に反して進んでしまうもの・・・つまり、私をもっと奥ゆかしい日本男性だと勘違いしたわけなのです。
それからは、彼女からの手紙やらハガキやらが届いて・・・
今になって思うと、この時だけですね・・・こんなにもてたのは・・

でも、たどたどしい日本語で才女(元妻はアメリカ人)が書く文章はカワイイ!!!!!
で惚れてしまったわけです。
そして、やはり血を感じこの女性だと、いい血の子供が生まれるとお腹にストンと落ち着くものを感じました(ご存じ、これを腑に落ちるといいます・・・凄いですね日本語)。
実際、本当に素晴らし子供が3人も生まれした。ですから、別れた今でも、彼女には感謝しています。ただただ、私の至らなさ、傲慢さが離婚の原因、全てであると思っています。
本当に申し訳ないことしてしまいました。

・ ・・・って、落ち込んでもいられません。
血に関して、話をすすめていきましょう。
千島学説では、小腸内で食物が無構造な有機物の塊(モネラ)になり、それから小腸絨毛上皮細胞が発生し、この細胞から赤血球母細胞が出来るとあります。
これは、大地に根をはやした樹木が、水を通して大地の養分を自らの樹液にするのと同じこと。
この世の全ては相似形。
もっと端的な例は、胎盤。卵管膨大部で受精した卵子は、子宮まで移動し、そこで根っこを生やします。ドングリが大地に根っこを生やすのと全く同じ。この時、ドングリは光と大地と水のエネルギーを得て成長していきます。
人間では、胎盤がこのエネルギーの源となるわけです。子宮動脈と子宮静脈により常に新鮮な血液が流れている・・・確か1分間で体内を1周しているはず・・・胎盤は血の海と言っていいでしょう。
そこに、胎児の臍からのびた毛細血管がびっしりと根っこを生やしているわけです。たとえ母親と胎児の血液型が違っていても、母親の体中に発生した異物である胎児は、自身の血液型を持っています。胎盤から毛細血管を通して吸い上げた時にもうすでに自らの血液型になっています。

この瞬間、生命が生命として成り立つのです。
全ては相似形。
血管外に出た赤血球が、原始生殖細胞や生殖腺の細胞に分化・移行した瞬間と同じ(これが、【第一原理】赤血球分化説)。

【第五原理】腸造血説では、食物の無構造な有機物の塊(モネラ)が小腸絨毛上皮となり、そこから赤血球母細胞そして、赤血球が生じています。
これは、小腸内で食物から出来たモネラが、ドロドロの大地のようになり、小腸内の絨毛で吸収された瞬間、自らの血(樹木で言えば樹液)になることを意味します。

ここで、胎児をイメージして下さい。子宮という心地よいベッドで育っています。その回りは血液を作ってくれている小腸に囲まれています。そしてその上には、血液をいっぱい蓄えている肝臓。子宮全体には、常に生命の象徴(小腸?)である心臓からの鼓動が響いています。
胎児が安心して、すくすくと温かく過ごせる実に、実に完璧な環境が用意されているわけです(東洋医学で、心臓と小腸が陰陽の経脈と言われる由縁)。
胎児はこの血の息吹を全身で感じ取り、すくすく育っているのです!!!!

そうです!胎児は血のうねり・波動なのであります。
この血のうねり・波動こそが生命現象。

もうそろそろ、血液が骨髄ででき、骨髄バンクがどうのこうの・・言っている150年前の亡霊を解き放つ必要があるのではないでしょうか。

まだまだ書きたいことが渦巻いていますが、今日はこのぐらいにしておきます・・・明日はまた、この続きをお送りしたいと思います。
おつきあいどうもありがとうございました。


佐伯惟弘