東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

時を超える言葉〜操体〜

操体は死んでも生きている“  

ムォ〜格好イイ!!この台詞を聞いたのは、昨年の京都での操体フォーラム。
今年も京都で行われるフォーラム発表して頂く講師、奈良の北村翰男先生から頂いた言葉です。
昨年は北村先生に地元を案内して頂いて、あの奈良の大仏様や、大人気のイケメン阿修羅様を、
生で拝ませて頂き、お陰様で次の日から充実した東京フォーラムin京都第一回を開催して大成功でした。

そこで、『操体』・『操体法』って言葉なのです。
今更ながら、操体法と名付けたのは橋本敬三正師ですよネ。
されど正師も、「天然自然の法則に“橋本式”なんてないからね」と北村先生に話されていたらしいのです。

とはいえ(しつこい?)ワタシが考えるに、正師の残されている言葉の多くは、
時空を超えている言葉なのですから、や・は・り、意味あることではないでしょうか?

ですから、今日は「操体」という言葉に迫ってみましょう。

まず、語源から意味を調べてみると・・・(語源由来辞典より)、
『体』は、、
「体(からだ)」は、殻(から)に、接続語として「だ」がつながっていて、
大昔は「魂(たましい)」に対して、それを宿しているのは「身(み)」といっていたようで、
「身(み)」の外である肉体を、「体(からだ)」と区分けしていたらしいですネ。

また平安時代まで、抜け殻(ぬけがら)・死体・亡骸(なきがら)とする意味もあったらしく、
それが室町時代に入ってからは、一般的に「魂」と「体」を区別しなくなってきたこともあって、
徐々に変化して、次第に頭から足先まで全てをあらわす意味となって、
「生きていること」を前提として使用する言葉となってきたようです。

そして問題は「操」の意味ですよね〜。
ある辞書によれば、
ひとつに、自分の意志・主義・主張を貫いていくことや、誘惑や困難に負けないこと。
ふたつめに、上品で、雅(みやび)やかなこと、そのようなさま。
みっつめには、常に変わらないこと、またそのようなさま。
と、ありました。
ウ〜ン・・・ちょっともう少し調べてみましょう。ワタシ的に納得できないので(笑)

すると、橋本敬三正師とも交流された野口三千三先生の言葉で、なかなかイイのを見つけちゃいました。
野口先生も真摯に「からだ」について言葉を選び、その見解を記されています。
その中で、羽鳥操氏というお弟子さんの名前でもあり、『操』そのものの意味を、
丹念に調べてお弟子さんにこのような意味があるんだよ、と伝えたそうです。

野口体操 感覚こそ力

野口体操 感覚こそ力

*参考文献*『野口体操 感覚こそ力』羽鳥操著〜春秋社〜


原初宗教の生きている甲骨文の造字感覚からみると、、
(*注:白川 静(しらかわ しずか)氏〜漢文学者・古代漢字学で著名な東洋学者)
(*白川静)氏曰く『操』の右側にある部分は、
生命の象徴である”若木の枝”に、
”祈り”や”願い”、”問いかけ”の言葉を、
いくつも結びつけていることを示していて、それを手に持って振り、戴いているという、
その繰り返し懸命に祈るさま、その行為を表しているのだそうです。

つまり、「操」の本当の意味は、
神(カミ)に対する問聴(占い・ト)の行為を示す、ことでもあって、
「貞」(=神器・祭器・宝器のような象徴)と似ているとも言えるようです。
ある特殊な状態において、”カミとつながっている”状態とも言えないでしょうか?

ここで懸命なブログ読者?ならピンと来たでしょう。

東京操体フォーラム三浦寛理事長の臨床、「不可視」とつながっている臨床の問いかけ。

いや、みなまでいうな!・・・って、ええわかってますがなァ。
それならぜひ、『東京フォーラムin京都』におこしやすゥ〜、ということで・・・。

その前に!(かなり)お得でいいことを教えましょう。

「足趾の操法」を体験してみませんか?
とろけるようなきもちよさ。操体の秘技、「足趾の操法」。深い癒しの体験が、この日だけ2000円!
日時: 2011年7月18日(月)海の日 9時〜12時 13時〜17時(予定)
場所: 三軒茶屋ターミナルビル(ご予約の方には場所をご案内致します)
金額: 2000円

気になっているそう、そこのあなた!完全予約制ですからネ。
この後すぐ、詳細をメインページから、「check it out」

いや〜ホントにいい時代に生まれ、この肉体を頂いてよかったですね、ご同輩!!

有り難いことです。ありがとうございます。
                            
                               岡村郁生
*追伸:龍の愛⑤
「人は愛によって成長し、愛によって輝く。愛は宇宙である。
 振動の細やかなものに触れると、それだけで癒されていくもの。
 それは自分の姿を取り戻すからだ。慈しみの波動、支えていく意識。
 求められる我であろうと努める意識。
 みてみなさい。どんなにあなたのまわりに存在している環境が美しいかを。
 きいてごらんなさい。どんなにあなたのまわりに存在しているバイブレーションが美しいのかを。
 あじわってごらんなさい。いつでもその準備はできているのだから。
 たったいまからできることがあります。それは認めていくことです。認めるんですね。
 あなたという存在自体が、その全てとつながっていたんだと気づくことを」 



東京操体フォーラムin 京都2011は8月28日(日)に開催されます。北村翰男(奈良漢方治療研究所、奈良操体の会)、三浦寛

Sotai Forum inMadridは、9月24日、25日の二日間、マドリードにて開催致します。三浦寛

2011年秋季東京操体フォーラムは11月6日(日)、東京千駄ヶ谷津田ホールにて開催予定です。