東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

時間と空間と橋本語録 おまけ


「たとえば、大乗仏教の経典は、実際にお釈迦様が語ったものではない。

にもかかわらず、必ずその冒頭は「如是我聞」、

すなわち「私はお釈迦様からこう聞きました」という言葉で始まる。

それは経典を語らしめている悟りが、たとえ何百年という時を隔てていようと、

お釈迦様さまからいただいたものであるという自覚があるからだ

 〜 したがって、書物を通してであろうと、実際に面接を受けてであろうと、

この道の心をさえいただければいい。

それに対する絶対的な自覚があるならば、そこで師弟関係は成り立つのである」

(「気の経絡指圧法 安らぎのツボ 実技篇」より 遠藤喨及著)


タオ指圧の遠藤喨及先生の文を引用させていただきましたが、

橋本先生がお亡くなりになったのが1993年(97才)で、

ワタシが手技療法の勉強を本格的に始めたのが1992年。

ですからワタシは橋本先生に実際にはお会いしたことはありません。


でも、実際にお会いしたことはなくても、何となく感じていくことはできるんです。

それは、残された言葉からも、内弟子だった三浦先生の言葉や存在を通しても。

今回「橋本語録」というお題目を聞いて、三浦先生からお聞きしたハナシを思い出したり、

本を読み返したりしてみましたが、やはりそうしていると橋本先生を身近に感じたりもしてしまいます。

「なんでもヤッテミロ〜」なんて声が何となく聞こえてきたりして。


ワタシは去年のVisionSでも「時感」ということで書かせていただきましたが、

そうした時間は生活上の時を刻む単なる時間ではなく、もっと特別な「時感」なんだと思います。


過去も、現在も、未来もない、自分の意識の中にいられる時間です。

どんなことでも自分だけの特別な「時感」を味わえるってことはサイコーなのかもしれませんねぇ。

そんな「時感」をいつも味わえるような生きかたができれば、

橋本先生が言われてるようなことに少しは近づけるかな?なんて想ったりもしています。


そんなところで一週間ありがとうございました。

来週は畠山先生です。


それでは京都で特別な「時感」をご一緒に過ごしましょう〜。



中谷之美



東京操体フォーラムin京都2011は8月28日(日)に開催されます。北村翰男(奈良漢方治療研究所、奈良操体の会)、三浦寛

Sotai Forum inMadridは、9月24日、25日の二日間、マドリードにて開催致します。三浦寛

2011年秋季東京操体フォーラムは11月6日(日)、東京千駄ヶ谷津田ホールにて開催予定です。