東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

楽園。

おはようございます。
今日は東京操体フォーラムの日ですね。
東京、千駄ヶ谷にて9時半から開催されます。
これから、そちらに向かいますが、ブログもしっかりやっておかなくてはなりません。
まだ夜も明けていませんが、苦手なパソコンの前ですったもんだしています。
まだ午前4時前、それでも明かりの点る家がところどころある。遠距離通勤や遠くの現場に向かうお父さんが居る家だろうか。あっ今日は日曜日だから何処かに出かける用意をしているのかな。なんだか台所でお母さんが朝食と弁当を作っている光景が眼に浮かぶ。2階に点る明かりは受験勉強かな。
まわりが真っ暗で空気がひんやりしている分、窓の明かりにほのぼのとした暖かさを感じる。


今回のブログのテーマは「楽と快の違い」です。
 一言でこの違いを言ってしまえば、「楽」は人間の心(自我)をとおしたもので、「快」は心(自我)には関係なく、元からあるものだと言えるのではないでしょうか。
 「楽園」という言葉がありますが、楽園についてのイメージは人それぞれだと思います。
 南の島をイメージする人もいれば、エデンの園みたいなところをイメージする人もいる。他にも色々あると思いますが、みんな自分がイメージできる理想が元になっていると思います。だから自己中心的な人とそうでない人の楽園のイメージは違うし、また色々と見識が広がればイメージは違ったものになる。
 イメージは心から映し出されていると思いますが、その心は情報や見聞というヨコから入ってくるものの影響を多分に受けてしまう。だから楽園に対するイメージは人それぞれ違うし、人間の楽園と犬や猫の楽園も違う。そして野生動物や植物、はたまた目に見えないような微生物からみた楽園も違うと思います。
 微生物といえば、2ヶ月ほど前の京都のフォーラムの時、理事長である三浦寛先生は、トイレ掃除をする時、素手で便器を洗うと仰ってました。そして、掃除しながら感動して涙が溢れてくるとも言われていました。人が見て不快に感じるところを自らの手で綺麗に、気持ちよくするというのは、臨床にもつうじ、自分の生き方に感動する。という他にも、からだの中で働いてくれていた微生物をバイキンとして殺菌するのではなく、自らの手で感謝を込め供養してやるという心持ちで掃除をすることで、微生物が悦び感動を与えてくれている、という面もあると思います。
 人間も他の動物も植物も微生物も全てが幸福になれる楽園を創るとしたら、どの様なものなのでしょうか。それは案外この世であり、この地球なのかもしれません。
 この世を創った大いなる存在は、全ての生命に幸福にそれぞれの天寿を全うしてもらいたくて、140億年程前に陰と陽を設定し、愛とその法則、すなわち快に従う事によって調和が成され、万物がより良く更新されながら創造されていく様、この宇宙の元の元の決まりごとを自らの意志として反映させている。
 だから「楽」と「快」では根元からして違うのだ。と私は理解しています。
この様な考え方を元に、「楽」と「快」の違いについて書いていこうと思います。

一週間どうぞ宜しくお願いします。
そろそろフォーラム会場(楽園)のある千駄ヶ谷に向かわなければ。



友松 誠、


■2011年秋季東京操体フォーラムは11月6日(日)、東京千駄ヶ谷津田ホールにて開催予定です。