東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

『操体法を習うなら、”快”は外せない』

βーエンドルフィンは脳内麻薬物質でもあり、強い鎮痛効果もあり、
身体と心のバランスにも必要であり、かつ自然治癒力からも重要な働きをもっている。

ドーパミン”も快感を感じる際のA−10神経につながっているので、即、興奮・覚醒作用をもっているのだが、
より原始的なホルモンといえば、”エンドルフィン”であり、生物学的に考えても原始的動物からの繋がりはある。
ドーパミンは覚醒効果をもたらす働きがある)

気持ちがいいこと、愉しいことをする。
好きだ、面白い、感謝というのは、”幸せな感覚”を発生させる。

性欲、食欲を満たせばそれだけで”エンドルフィン”は放出されるが、モチロン限界はある。
食事で言えば、満腹になってしまえば食欲はなくなる。
食欲や性欲を満たせば、眠くなってしまうようなものである。

脳の機構上、生理的・物理的欲求を満たす為の”エンドルフィン”には、
それを抑える為の抑制物質も脳内で放出されるため、永遠に続かない仕組みとなっている。

つまり、人間の五感を”自我欲”で満たすような要求とは、自然に制限されているのだ。

しかし面白いことに、この”幸せ感覚=エンドルフィン”を放出し続ける方法もある。

”生き方の精神レベルの要求を満たし続けること”なのである。

それほど難しいことではない。
要するに、操体の「息・食・動・想」のなかにある”自己責任分担の意味を考えて実践”すること。
実践しながら自己実現方法として、自然法則の有り難さを味わってさえいればいい。

操体とは、このように”生きる意欲”に、直接関係し、つながってくる。

それは、”自分の生き方を学ぶ”ことである。
”人生の目的を意識”し、かつ生かされているいのちに”前向きに取り組む”ことであり、
”与えられている環境”のなか、自分らしさを磨き”バランスとしての節度”を尊重していくことだろう。

地球が出来て46億年の歴史があって、ヒトの起源は、200万年位前のアフリカとされている。
しかし、なぜそこから一度も絶えることなく、イノチの連鎖はつながっているのだろうか?

”エンドルフィン”は”快楽物質・幸せホルモン”と言われており、
もう一つの脳内で分泌される快感物質、”ドーパミン”は、素早い動きには必要。
我が身に危険が迫ったとき、危機感を感じて重要な働きをしているのは、”ドーパミン”。
この”ドーパミン”が足りなくなると必要とされる動きは鈍くなってしまう。

大雑把に言えば、与えられた環境に合わせて、この二つのホルモンはお互いに中和されている。
ノルアドレナリン系を抑えるのが、ドーパミンドーパミンを抑えるのがエンドルフィン。
『快感』に関しての脳内ホルモンさえ、これだけの繋がりでなのである。
(大切なセロトニンはこれらに関与し、”神経”に近い働きを通して関与する)

『快』とはたった漢字一字であっても、本当に深い。
考えて理解する喜び。肉体を生じながら五感で感じて『操体』で味わえるなんて、もう本当に素敵としか言いようがない。

Gratitude Blessing Happiness. 
(・・・感謝、祝福、喜びを・・・)

今日もブログの独り言に、お付きあいありがとうございました。

明日からは、四番サードを任せてみたい実行委員のニューフェイス!!
小島さんの初登場です、それではよろしくお願いします。