東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

僕なりの学び(一日目)

皆さんご無沙汰しております、今週ブログを担当します平直行です。
訳あって実行委員の勉強会での学びをお休みしております。
お休みしながら他の事を学んでいます。
操体、そして手技療法の源流を学び、やがて活かす為に。
僕は武術を学んでいます。
僕が学んでいる事、今現在学んでいる武術。
操体を学ぶ方にも、お役に立つような気がします。
ようやくその辺りまで来たように思います。
まだまだこの先に学ぶ事はありますが、中間報告させて頂きます。
賢い野次馬になれ、そう仰った、橋本先生が僕を見たらなんて言うのかな?
ブログを書きながら、そんな事を思ったりもします。
僕が現在学んでいるのは、太氣拳、そして柳生心眼流です。
太氣拳意拳という大陸の武術を日本で伝える際に日本人であり
日本軍の武術教官であった創始者であられる澤井先生に
剣術や柔術も入れて構わないと仰られ。
日本の武術の英知と、大陸の英知である意拳を伝えなさい。
そう許された結果生まれた武術。
その為に名前を変えて伝える事を許された武術です。
意拳の正統の伝承者に澤井先生の名前は記されています。
意拳の創始者である王先生は気という概念を表に出し。
近代の武術のみならず、気功治療を表に出された方です。
人体を動かす際に起こる精神活動の部分が武術に大きな影響を与える。
その部分を集中的に鍛錬する独自の武術です。
想念を大切にされた橋本先生、意念という大陸の概念に出会ったら
きっと興味深く接したような気もします。
柳生心眼流とは伊達藩のお留武術です。
伊達藩は仙台の事、橋本先生が暮された街、僕の故郷でもあります。
学びの、不思議なご縁を感じたりもします。
昔の治療家は柔術家。
柳生心眼流には導引という技法が在ります。
導引には操体と見た目は非常に似通っている物もあります。
伊達藩は、仙台のみならず、東北そして蝦夷にも影響を与える程の有力な藩。
操体が生まれる、遥か前から存在した柳生心眼流
操体の源流である、正体術は一人でおこなう導引と非常に似ている気がします。
大陸からやって来た医術、そこから学び派生した日本の医術。
その源流を学ぶ事は、現代では見えなくなった何かを手にする学び。
僕にはそこに導かれたようにも感じたりします。
導引の源流は大陸にまで遡り、後漢の時代にはすでに行われ。
始皇帝も導引師を側近に置いたと伝えられます。
意拳の養生法にも導引の影響を感じたりもします。
操体から始まった引退後の学び。
不思議なご縁で、太氣拳柳生心眼流を学び。
僕の気付いた事を今週は書かせて頂こうと思います。
今週1週間よろしくお願いいたします。