東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

自然&法則 その5


現場の治癒職人さんの証言1

「こりゃマズいよ。治しようにもこれだけ壊れてちゃ間に合わないぜ。緊急事態だ」


現場の治癒職人さんの証言2

「何となく仕事がやりづらいし、何となくはかどらない。何かウマイ手はないかな」


いつももくもくとからだのために仕事をしてくれている自然治癒力さんなんですが、

たまにはこんな思いをしていることもあるかもしれませんネ。


そんなときにお手伝いできるのが治療ってものだと思います。


現場証言1のようなときにはお医者さんの出番です。

手術で修理し、薬で悪者を撃退し、

自然治癒力さんの仕事がスムーズにいくようにお手伝いします。


現場証言2のようなときは

ワタシたちのような民間療法師にも出番があるかもしれません。

お医者さんに比べれば大したことできないかもしれませんけど。


とくかくどんなやり方にしろ治療の上手い方ってのは、

お手伝いの上手い方だと思います。


ワタシはある先生から、「治らないのは治療が下手か、

からだにもう治る力がないのかのどちらかだ」なんて

お話を聴かせていただいたことがあるんですが、

この場合の下手というのは技術的なものだけではなく、

お手伝いのやり方がちょっと的外れっていうふうにも考えられますよネ。


良かれと思ってやったことが

返って邪魔になっちゃったってこともありえますから、

その点は気をつけなければいけないところです。


操体法によるお手伝いは、からだの治癒職人さんに直接

「何すればいいですか?」って聞くようなイメージなんです。

ですから余計なことをする割合が少なくてすむかもしれません。


そのことを橋本先生は「自分の原始感覚を頼りにして、痛くない方へ、

気持ちのいい方へ動くんだから、よほどのことでない限り間違うことはない」って

説明してくれています。


この「自分の原始感覚」ってのがミソですヨ。

操体法の主役はあくまで「からだ」なんですから。



中谷之美



三浦寛 操体人生46年の集大成 "[操体マンダラ Live ONLY-ONE 46th Anniversary"は2012年7月16日(海の日)に開催致します。

2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定