東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「ヘタクソの心得」その1

こんにちは。一週間宜しくお願い致します。

「あ〜なんで上手く出来ないのだろう‥」と思った事はないだろうか?きっと誰もがこういった葛藤を経験していると思う。

私はスポーツをやるにしてもテストの点数にしても自分の思い通りの結果が出ない時にはこういったジレンマに襲われる事があった。
こういった時には決まって「努力が足りないのか、それとも才能がないのか」等と深刻になって考えてしまっていた。
しかし、その「努力」にしてもただやっているだけでは何も身に付かないし、ただの時間を労費である。努力に見合った成果を臨むのならそれ以外の要素が関わっていると思う。今までの私は技術や努力に捕らわれすぎていた為、出来ない原因を追求していっても結局振り出しに戻るか、その悩みが深刻になるかであった。

【出来ないのは己の生き方&考え方に問題がある〜その1〜】

では何に意識を向けなければならないかと私なりに考えついたのが、まず己の生き方や思想であった。つまり生き方の統制が出来ていなければ自分の努力に見合った成果は出ないのだ。また「上手くやってやろう」「誰よりも上手くなってやる」といった欲の観念が先走ると出来ないに繋がるのである。例えば人前で話をする人を見ている時によく言葉に詰まる人を見かける。これは目先の結果を気にしすぎるあまり頭が真っ白になり、こういった事態に陥ってしまうのだ。私も人前で何かをする事が苦手でこういった経験は何度かしてきた。その度に「こんなはずじゃなかった‥」等と自分を責めたりもした。そのような感情になるのも結局は自分の身の丈に合わない結果を求め過ぎた結果であるのだと思う。こういった状況では人は自分がやっている事を「試されている」のだ。こういった時に出来るかどうかは常日頃やっている事との繋がりを試されるていて「生き方」が問われているのである。こういった時にこそ自分がやってきた事を信じて無欲に取り組む事こそが「出来る」という神様からのご褒美を頂戴出来るのだと思う。

三浦寛 操体人生46年の集大成 "操体マンダラ Live ONLY-ONE 46th Anniversary"は2012年7月16日(海の日)に開催致します。

2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定