東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

生命エネルギーのインプット〜その3〜

目覚める喜び
昨日のワタシ(80兆の細胞)はアポトーシスを迎えて、再び自己再生した生まれ変わった朝は始まります。
新生したワタシ自身がまず起きて顔を洗う前、トイレに行く前に行うのは、ほぼ習慣となった日記です。

自由訳 般若心経 (朝日文庫)

自由訳 般若心経 (朝日文庫)

この瞬間はまさに「オオッ生まれ変わった!バンザイ!バンザイ!バンザイ!」という表現がピッタリ。
有り難きご縁のもと、操体の師匠と出会い、自然法則を生かし、自分自身を生かす法則を学ぶ。
日記から始まる自由訳で操体を語る自分自身はいいものです。自分自身に向き合って始まるなんて、ホントに有り難いですからネ。
「有り難いだって?そうは思えないなァ」ですって・・・う〜ん、では「想」に通じているのでもう少し例を挙げてみましょう。
あなたも私も三次元の世界に存在しています。なので、理解できないこと、目に見えないこと以外、つまり四次元以上のことの多くはグレーゾーンになっています。
そして現象としては認められても再現性の低いもの、環境によって変化が著しいもので検査確定できないもの、いわゆる混沌としたもの、科学的でないものはオカルトに分類されています。
東洋医学における経絡現象、経穴もその一つでしょう。しかし、WHOでもその存在は認めており、実際には効果的であり再現性の高いものは、量子力学的から考察すると全く矛盾しません。
テーマの発端「ケイゾーコード」の「太極」や、人間とは「第七の天」からみれば「第七の星」に相当するという哲学思想も四次元以上の展開なのですから、
ヒッグス粒子」の発見、量子力学相対性理論等を統合する重力場を含む四つの力の統合理論に向けて、人類の精神性向上、つまり精神生命活動の場は一歩前進するでしょうネ。


(前回の続き)
生命活動を紐解く鍵があるのだとすれば、「イノチ」の循環、その自然な成り立ちを学ぶことだろう。
操体」では「般若身経」(=操体用語)であり、「身体運動の法則」と「生き方の自然法則」のことだ。
「息」、「食」、「動」、「想」、には相関性と相補性の自然の法則が同時に貫通しており、「環境」によって培われている。
三浦寛先生曰く、第一の生命とは「息」にあり、そもそも生命活動の基本とは呼吸である。
そして人間の場合、呼吸とは必要不可欠であり五分と止めていられない。
鼻腔から気管、気管支から肺、肺胞と毛細血管を通じてガス(主として二酸化炭素)交換を行っており、
血液によって生命素である酸素は毛細血管より細胞への循環を経て、肺に戻ってくる循環となる。
ここに、体内での細胞呼吸と体表における皮膚呼吸がある。
動物によっては数%の皮膚呼吸でガス交換を直接行っているが、今の一般医学教科書においては人間の皮膚呼吸は認められていない。

これら循環は、ホメオスタシスにより自律調整されており、環境(内的・外的)によって、常に調整される。
その大きな働きの一つとして”赤血球”による運搬は主に挙げられる。
赤血球は、分化の過程で”核のなくなる細胞”であり、80兆以上(医学教科書では60兆)と言われる人間の細胞、
その体重の約9%を占めている血液中に最も多く存在する。これは脱核しているのでタンパク合成できても核分裂はできない。
まるで子の宇宙空間・・・私たちのすむ地球環境、地域における人間の活動、一人一人のようにも感じるものだ。

その赤血球数は男性で、約500万個/ミリリットル、女性450万/ミリリットルとなり、
人間が循環・蓄積させている血液量は、60キロの男性の場合約5.4リットルにも及び、一日の破壊再生の数は2000億といわれている。
ちなみにワタシは献血が趣味の一つであり、400ml献血なら既に60回以上となった。献血は「お注射ですよ〜」とは言わないが、
女性看護師に”ブチュッ”されるのは快感で、いつの間にかコツコツ通ってしまう(笑)ただのマゾかもしれないだって?失敬な!そういうことは失笑してスルーして欲しい。
・・・おやおや、また脱線してしまった。

さて、血液中における赤血球は、計算上一秒間に200万個も破壊されており、同時にリサイクル再生もなされる。
破壊された一部は、肝臓を経てビリルビン代謝を受けて体外へ尿として一部排泄される。
この血液を造り出す部位の一般医学的認識は、骨髄とされており、これは生理学においても常識とされている。

では、どうして橋本敬三先生は三浦寛先生に「千島学説」を情報として伝えたのだろう?まさに「ケイゾーコード」である。

確かに、年少期には長管骨をはじめ、全身の短骨・扁平骨の部位(赤色骨髄)により産生されるのだが、
成人期においては短骨・扁平骨を中心にわずかに赤色骨髄が体幹で残るのみであり、
ほとんどの骨髄は成人においては、赤色骨髄から黄色骨髄に変化しているのである。

もう少しだけ、現代の医学教育書から無視され続ける仮説、“千島学説”を紐解いてみよう。
この学説の要点を、ワタシ風に非常に簡単に説明するならば、
人体の血液中の成分生産拠点、それは、“腸”であり、特に小腸がその大きな役割を持つ、という学説である。

(参考になるかしら?説明しちゃうわ〜)
千島学説とは、千島喜久男博士が提唱した学説です。
たとえば、一般的にはヒトの血液に含まれる細胞成分(血球)は骨髄で細胞分裂によってできると考えますが、
千島学説では細胞分裂によらず腸で食べ物から作られると考えます。
また、ウイルスや細菌による伝染病は人や動物などから感染すると考えますが、
千島学説では「細菌・ウイルスは一定条件下で自然発生する」と考えています。(これで説明終わりま〜す)

この千島学説を採用するのであれば、私はこう思っているので聞いて欲しい(いや、見て欲しいので読んで下さい)
例えばこう考えてみよう。この学説は”経絡”と同じで”不可視”システムの説明ではないのだろうか。
なので、一つの自然な循環としてイメージして欲しい。そうでなければ、そんな事実は認められていない、で終わってしまうから。

まず、瞬時に200万個/ミリリットル以上も破壊・再生産される成人の赤血球生産にも容易に納得できないだろうか。
そして安定形態、形状の不安定な赤血球の栄養素による自然な形態を、ヘモグロビンの形状変化に当てはめることも容易となる。
そして、胸式呼吸<腹式呼吸<骨盤(丹田)呼吸という図式における、「操体」の「息」呼吸の方法変化は、
生理的優位(副交感神経作用)の自然法則の応用貢献であり、「からだ」の自律していくシステム変化とも考えられるのだ。
これはまさに不可視なシステムの機能であり、、現代に増え続けている原因不明の症候群・疾患群の作用機序も推測できる。

・・・ってあらら長くなってしまいましたネ。
ここからもう一段階踏み込んでみたいので、この続きは明日!
それでは皆様、お暑いなかお付き合い頂きまして、まことにありがとうございます。


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どのような波もただ一つのみ。良いも悪いもなく一生を全うしてるんだ