東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

操体よもやま話 その1


今週は操体法東京研究会のヒヨコちゃんこと中谷の担当でございます。

一週間よろしくお願い致します。


今日は地区の防災訓練でした。

ポンプ車に、はしご車に、市長さんまで登場して、なかなか盛大に行われました。

ワタシも仕事前に少しだけ参加しましたが、

消防士さんはやっぱり鍛えてるだけあって身軽なもんです。

はしごをひょいひょいと登って、ひょいひょいと降りる。カッコイイですなぁ。



見ていたワタシは何となく橋本先生の著書(生体の歪みを正すなど)に出てくる

「サーカス坊や」の一文を思い出しましたヨ。


「・・・鳴海詮氏が、お子さんが生まれて、赤ん坊の時から鍛錬してやろうと思って考えたあげく、

赤ん坊の運動は泣くことだから、うんと泣かせてやろうというので、お乳を欲しがって泣き出した時、

絶対に直ぐにはお乳をやらない。そうすると、泣きじゃくりしながら又ウトウトとひと寝入りする。

そして今度目がさめると火のつくように泣き出す。

その時お乳をやると咬みつくように武者振りついてグングンのむ。

生後育つに従って初めに泣く時間が長くなるが、頑張ってやらない。

ウトウト又ひと寝入りし、今度目がさめるとはげしく泣き出す。そこでやっとお乳をやる。

これを続けたところ、大変丈夫な赤ちゃんに育った。

二才になった時には屋根に立てかけた梯子の上まで登る。

おじい様に叱られるほど振りまわして育てた。

そしたら、運動能力が非常に発達してサーカス坊やの異名をとるようになった・・・」。


橋本先生も、「このアイデアと実践力にホトホト敬服した」と書かれておりますが、

ホントにそうですよネ。可愛い赤ちゃんが泣けば、なかなかここまでやれません。

この坊やが将来どうなったのかはわかりませんが、

今日の消防士さんのように優れた運動能力を活かした仕事に就いたのかもしれませんネ。


ワタシの治療所にも消防士さんや自衛隊の方、ハイパーレスキュー隊の方もみえたりしましたが、

みなさん世のため、人のため、お国のために頑張ってくれているエライ方々ですぜ。


いやいや、その他にも大変な職業のヒトはいっぱいいらっしゃいます。


それに比べるとワタシらの業界はどうなんでしょ?

何だか甘いところがいっぱいあるような気がしないでもないですなぁ。

(えっ、オマエが言うなって?こりゃまた失礼いたしました!)。



中谷之美



2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催