東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

〜私もツーキニスト〜

最近自分が普段愛用しているものや育てている植物に名前をつけるようになりました。朝起きたときや、それを使うときに声をかけるようにしています。もちろん言葉は発しませんが、何らかのレスポンスがあるような気がします。
職場へは自転車で通勤していますが、この自転車には「スーサン」と名前をつけています。ミニベロタイプでボディの色は水色でホイールの色が黄色。目が覚めるような配色をしています。手元にきてからまだ3ヵ月ほどですが乗るたびに愛着が湧いてきて今ではかなりのお気に入りです。ミニベロタイプなので遠くに行くには適していないですが、職場までの一駅ぐらいなら問題ないです。
自分の家から職場までは坂になっていて行きは下りで漕がなくてもスイスイと気持ちよく行けるのですが、その反面帰りは上り坂になります。周りを見ていると自転車を降りて押している方々もいますから、傾斜は割りときつい方です。ミニベロタイプは車輪が小さいので上り坂では不利になってしまいますが、操体で学んでいる身体運動の法則をからだを通して学習する機会にしています。
身体運動の法則の中に重心安定の法則があります。重心安定の法則には手は小指、足は親趾を運動作用点にするとあります。それは体幹に近い部分を運動作用点にすると力が分散されず、中心に集約されるように動作が行えるからです。その結果からだにかかる負担が少なくなり、疲れにくく効率のいい動きときれいなフォームを手にすることが出来ます。そしてただ手の小指と足の親趾を使うのではなく、そこからどのようにからだの中心に繋がっているのかを意識することで実際にからだを通して学習することができます。
ペダルを漕ぐときは足の親趾から始まり、拇趾球→膝の内側→大体内側→骨盤を意識し、グリップを握る手は小指から始まり、尺骨側側→肘の内側→肩甲骨を意識することで、自然と脇や足が締まり体幹は前傾となり、上り坂に臨むことができます。ちなみにガニ股でフラフラと上り坂に挑戦してみましたが、上りきれずに途中から降りて押す結果に…
筋力、体力をつけることも一つの方法ですが今の自分のからだをどう効率よく使うか。あれこれ工夫をしてみると楽しいですね。

2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定