東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

仙台全国大会へ。

釜石に行った翌週、仙台での「全国操体バランス運動研究会」に出席した。今回はいつもの医師会館ではなく、常禅寺通り、交差点をはさんで温古堂のはす向かいの、宮城県民会館で開催された。震災後ということもあって、場所の確保には苦労があったらしい。

私と三浦先生は初日の午後から出席した。

13:00 開会挨拶
13:10 特別講演1 「ひとの進化から見る 食」川村秋夫(川村歯科医院)座長:橋本雄二 (橋本クリニック) 
14:30 特別講演2 「生存環境の未来とすばらしい生命―環境に適応して生きる―」
              槌田 劭 (NPO法人「使い捨て時代を考える会」相談役)
              座長 : 加藤平八郎(IDE大学協会会員)
15:40 対談  「息・食・動・想」―社会の健康と大自然の調和―  槌田 劭 ・ 加藤平八郎
17:00 終了

会場に着くと、見た顔がちらほら見られる。たにぐち書店の社長にもお会いした。挨拶を済ませ、講演を聞いた。今回は実技指導もなく、講演が多かったのだが「社会の健康と大自然の調和」などの大きなテーマを加藤平八郎氏のリードで聞かせていただいた。

何時も参加されていた方の中には、最近亡くなられた方もおり、また90代後半というご高齢のため、今回は欠席されたという先生方もいらっしゃった。
また、参加者の高齢化は一瞬にしてわかる。操体を「抹香臭いもの」にしてしまうのか、「古きを尋ね新しきを知る(温故知新)」の精神で、これからの時代だからこそ必要な橋本敬三哲学を広めるのか、それが課題だと思う。それは全国大会だけではなく、東京操体フォーラムでも同様だ。

今後のフォーラムだが、春と秋は共に実技指導を入れたもの、つまり「操体法」の指導をメインとし、そこに身体運動の法則はじめ、基礎のプログラムを入れる。そこに各回のテーマを入れたものと「想」の世界を交えたものにしようかと思っている。
フォーラムを開催すると、必ず意見が分かれる。どういうことかと言えば「もっと実技をやってほしい」という意見と「もっと『想念』『生き方』に関する話をしてほしい」という二つの意見が出るのだ。このどちらにも対応して行きたいが、現時点では、フォーラムでは実技指導をメインにし『想念』『生き方』『操体哲学』については、夏(多分七月)に開催予定の『操体曼陀羅』で、三浦寛理事長のワンマンライブで堪能していただくのがベストではないかと思っている。

既に来春、2013年4月28日(日)には、千駄ヶ谷津田ホールでのフォーラム開催が決定しており、今現在、プログラムの作成に取り組んでいる。参加者も混じっての実技指導がメインで、小グループに分け、実行委員がそれぞれ指導にあたる予定である。また、近年再度姿勢について注目が集まっているが「姿勢」というテーマでも講義を行う予定になっている。