東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

一日目

今週から一週間、三浦が担当します。よろしくお願いします。

日に日に秋の色が濃くなってきました。先般は先生の墓参りを兼ね、仙台で開催された全国大会に出席してきました。
開催の場所が、常禅寺通りに面し、ケヤキの紅葉が見事でした。
私は四十数年前から見とどけているケヤキ並木ですが、立派に成長しています。
12月の中間には、すっかり落葉し、豆電球のイルミネーションに飾られます。
それはまず見事なものです。機会があったら是非足を運んで頂きたい。
そして新幹線に乗車する前に、新幹線中央改札の左手側に、牛タンと寿司屋がずらりと店舗をかまえていますので、その中央の奥、左手に気仙沼あさひ鮨ががあります。
東北の味覚を味わってお帰り下さい。

そして先週は、静岡の裾野市へ高速を飛ばして行って来ました。
前日はひどい雨でしたが、秋空が拡がり、雪化粧した富士山が裾野まで展望できました。
まったく運がいいとしか言いようがなかったです。
また、その次の日には、是非会っておきたい、お世話になった方が、大阪から小田原に転居され、再会してきました。私が修業時代、大変お世話になり、めんこがって下さった、橋本敬三先生のご長女の方です。
あの当時から40数年経っているのですから、ご長女の奥様も八十二歳・・・。
「ところで三浦さんはいくつになったの」と聞かれる。「奥さま、私は64歳になりましたよ」と、話すと、目玉をまんまるくして「エッ、三浦さん、そんなになったの」と、自分だけ年を取ったと思い込んでいる。
それとも、私の若い頃のイメージそのままでみていらっしゃるのか・・。
去年転んで骨折、やっと車椅子からツエを使って歩行できるようになったのだと言われる。
大阪にお住まいのころも、京都でのセミナーの合間をみて伺ってはいたが、高齢を迎えると急激な環境の変化はこたえるようだ。大阪に移る前は、杜の都、仙台、広瀬川が流れる高台のマンションに住まわれ、私が仙台に行くたびに、この高台の美景を愉しませていただいた。

先生のお墓がある葛岡は、秋保温泉に通じる街道の途中にある。広大な敷地に、お墓が集中している。
ここも眺めは最高である。
「先日、先生のお墓に行って来ましたよ」と、話すと、奥さまは合掌され、私に深々と頭を下げて下さる。
「おじいちゃんのお墓によく行くの」と、言われるので「年に三度は行かせていただいております」と語れば、
「そんなに行って下さっているの」と、話しながら、また頭を下げる。奥さまはもう行くこともないと思っているのだろうか。違うんだよ。子供達に迷惑かけまいとしているんだ。その気持ちが強すぎて、痛いように伝わってくるんだ。
どこにいようが、おじいちゃんに(先生)に話しかけているんだろうな。