東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

〜他力か自力か〜

先日、初めて明治神宮に行ってきました。

妻が妊娠五ヶ月目に入り、本来であれば戌の日に
水天宮にお参りに行くのが慣わしのようですが
スケジュールの都合もあり、まだ行ったことのない
明治神宮に行くことにしました。

原宿や表参道あたりには買い物などでいくことはありましたが、
こんな都会の真ん中にあんなに緑があって静かなところが
あるなんて知りませんでした。

年が明けてまだ間もないので参拝客の数は多く、
にわかに活気付いていました。

参拝の順番を待ちながら
「ここにいる人たちのお願い事エネルギーを全部集めて数値化
したらとんでもない数値になるんだろうな」
とたわいもないことを考えていましたが、
そういえば神社は神様にお願い事をしに行く場所ではなく、
感謝と宣言をしにいく場所だと以前読んだ本に書いてありました。

生きていくうえで自分の身に困難が降りかかってきたり、
壁にぶつかったときに
「神様、仏様、なんとかしてください」
とお願いするか、
「神様、仏様、困難を与えてくださってありがとうございます。
私はこの状況を乗り切ります」
と感謝、宣言するかでその後の人生が変わってきそうな感じがします。
後者のようにするのは一筋縄ではいかなそうですが、
せめて現状を受け入れることぐらいは出来るかもしれません。

他力本願か自力本願か。

これはなにも参拝に限ったことではありません。
自分のからだに異常が起きたとき
(正確にはそれは異常ではなく、なるべくしてなった正常なのですが)、
「神様(お医者さん?)何とかしてください」
と思うか、自分の生き方を振り返るか、
でその後のからだの状態が変わってきそうな気がしませんか?

からだを診させていただく臨床家サイドにおいても、
他力的にからだを矯正していくのか、からだにききわけて、
からだの要求に適うようなことをしていくのかで
臨床結果が変わってくる気がしませんか?

他力と自力、どっちが良くてどっちが悪いという話ではありませんが、
もし外に目を向けて(他力)しんどくなっていたら、
内に目を向けて(自力)みてはいかがでしょう?
受け入れることで人生の流れが変わるかもしれません。

今日はここまで。
ありがとうございます。