東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

〜長男坊の気持ち〜

3日前、弟に第2子が誕生しました。
2466グラムの男の子だそうです。
第1子も男の子なので男兄弟に。

私と弟も男2人兄弟なので瀧澤家は男系家族のようです。

久しぶりに弟に電話をしてみました。なんだか照れくさい(笑)
電話の向こうの弟はすっかりパパの声。
弟だけど、父親としては私よりも先輩。
兄弟げんかをしていたのが遠い昔のように感じられます。

先に生まれた長男坊はこれから、
「お兄ちゃんだから」
って言われる機会が増えるんだろうな。

そしたら私はこっそり
「色々我慢することも出てくるけどね」
「お兄ちゃんになるのも悪くないよ」
「2人ならキャッチボールだって出来ちゃうし」
「大人になったら一緒に飲みに行けちゃうんだから」
なんてことを教えてあげようと思います(笑)

長男坊の気持ちは長男坊が良くわかります。
自分が経験してきたことですからね。

自分が経験、体験したことは人に伝えることが出来ます。


操体ではからだに歪みが出来ると
感覚異常→機能異常→器質異常の順番で発生していくとしています。

では何故からだに歪みが出来るかというと
自己最小限責任生活である
「息」、「食」、「動」、「想」の4つ営みが
崩れてしまうからです。

つまるところ
からだがしんどいという状態を作り出すのは
全部自分の責任という訳です。

ということは
自分の生活を振り返って
4つの営みを正していけば
からだは元の状態に(間に合っている状態)
戻れるのです。

でも、
しんどさにとらわれている人に向かって
「自己責任で今の状態になっているんですよ」
「生活を見直しましょう」
だと、ちょっと酷な気がします。
本当にからだがしんどいときって
あんまり人の話は耳に入ってきませんので。

ですから操体では
まず気持ちよさを味わっていただきます。
からだが気持ちよさをききわけられたら、
からだが気持ちよさを味わいたいと要求してきたら、
思う存分味わっていただきます。

「気持ちよさ」って
ありがたいんですよ。

頭の中でぐるぐると
「イタイ、シンドイ」
となってるときでも
からだがちゃんと気持ちよさをききわけられると
その気持ちよさがからだを治しつけてくれるんですから。
こんなありがたい話はありません。

でもここで気をつけることが。
それは「気持ちよさ」はからだでききわけて、からだで
味わうというのがミソなんです。

「気持ちよさ」と一言でいっても
「もうちょっと強く押してくれたら気持ちいいのになあ」とか
「そこよりさっき揉んでもらったところが気持ちよかったな」とか
「前回やってもらったほうが気持ちよかったなあ」というように
頭で色々考えてしまうようだと
操体でいう「気持ちよさ」からどんどん離れていってしまいます。

それはからだでききわけているんじゃなくて
ミソはミソでも脳ミソを使っているんです。

脳ミソは頭が良いので色々比較してしまうんですね。
比較して損得になってしまうから、からだは反応しなく
なってしまいます。

ちょっと脳ミソには休んでもらって、からだと向き合うと
今まで味わったことのない気持ちよさをききわけられて
思う存分味わえるかもしれません。

なんでそんなことが言えるのかって?

私のからだも
ありがたく気持ちよさを味わった経験があるからですよ。

自分が経験、体験したことは人に伝えることが出来ますからね。

1週間ありがとうございます。

明日からは辻実行委員のブログです。
宜しくお願いします。