東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

[秋穂 一雄(あきほ かずお)『ビューティフル・ドリーマー』


秋穂です。4月も2週目に入り、うちの長女の小学校も長男の幼稚園も新学期が始まりました。気候もすっかり暖かくなり、睡魔との闘いに忙しいこの頃ですが、1週間ブログを担当させていただきますので宜しくお願い致します。

2、3日前の新聞に『脳の活動を解析することによって夢の内容の70%が的中した。』という内容の記事が載っていました。あらかじめ機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)という装置で脳の活動を監視しておいて夢を見ていると思われるレム睡眠に入ったタイミングで被験者を起こして夢の内容と脳の活動を照合して夢の内容と脳の活動に関連性が見つかったとのことらしい。

人が気持ちよく眠っているところを叩き起こして「今何の夢を見ていましたか?」なんて本当に迷惑な実験ですね。被験者さんも仕事とはわかっていても「今折角夢の中でいいところだったのに・・・」と悔しい思いをしたに違い在りません。

そういえば先日夢の中で非常に興味深い経験をしました。

その夢の中で私はひとりの女性と川のほとりを歩いていました。私達はその川を渡ろうと細い橋を渡ろうとするのですが、その女性が誤って橋から落ちてしまうのです。その夢に出て来た女性は以前私の院に来院されていた患者さんでした。私自身夢はよく見る方なのですが、この夢は朝目が覚めてもとても鮮明に覚えていたので後日その女性のご家族に「先日、夢の中で橋から落ちる夢を見たのですが・・・」と確認してみると、ご家族の話では私が夢を見た時期とほぼ同時期に買い物中にショッピングカートで胸を打ちつけて怪我をしてしまったのだということです。

たまたまなのですが、丁度同じ時期に夢に出てくるなんて面白いと思いませんか?

夢の解析によって精神分析を試みた19世紀の精神分析学者ジークムント・フロイト
「夢は現実の投影であり、現実は夢の投影である。」
という言葉で夢は無意識下においての欲求の自己表現であると説明しています。
とすると・・・この夢はちょっと問題があるのではないかと思いますが
もし夢が人間の精神を表す窓なのだとしたら、益々その夢の内容を明らかにすることよりも
その人が楽しく幸せになれるような夢を見る為の方法でも研究してもらった方が
研究の価値があるのではないでしょうか。

2013年4月28日 東京千駄ヶ谷津田ホーにて、春季東京操体フォーラムを開催致します。

それでは皆さん素敵な夢をお楽しみ下さい。