東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

仮吉方―その後

『安来ぃ〜千軒〜 名の出たところぉ〜 社日桜にぃ〜 十神山ぁ〜』
って、何を書いているのか分かる方は、出雲の住人かチョット変わった
人だと思われます。

これは、一昨日のブログ出雲大社平成の大遷宮の中でも書いた
のですが、島根県と聞いて真っ先に言われるのが出雲大社!』
して、『砂丘!(しつこいですが)』ですが、ご年配の方になると、
極希に『ドジョウすくい!』と仰る方がいます。

最初に書いた『安来ぃ〜』はその『ドジョウすくい』の時に唄われ
る、島根県の民謡安来節(やすぎぶし)』の一節です。
何でこんなこと書いたかと言いますと、現在、私の仮住まいが、その
安来節』で有名な安来市だからなのです。

私はシジミで有名な宍道湖(しんじこ)』のほとり、宍道町(しんじちょう)』
に研究所を構えているのですが、現在はその研究所から37Km離れた、
安来市を生活の拠点としています。もっとも、仕事は宍道町にある
研究所で行っていますので、安来から宍道町まで通勤生活をしてい
る毎日です。

え〜っと、詳細は3月のブログをご確認戴ければと思いますが、決して
嫁に家を追い出された等の、悲しいお話ではありませんので、悪しか
らず。
これも、昨日の『選名』に続いて、私自身が今行っている修行の一つ、
『仮吉方(かりきっぽう)』です。

この『仮吉方』簡単に書きますと、現在、自分の住んでいる自宅から、
任意の方向へと、仮の引っ越しを行うことです。期間も決まりがあり、
75泊以上行います。どこへでも好きなところへ行けば良いのか?と言
えば、これも、個々に行ける方角、行けない方角の取り決めがあり、
仮に夫婦でも同一方向へと行けないこともあるのです。

人間の運気は『家相』『姓名』でその殆どが決まるとも言われてい
ます。その中でも家相は非常に大きなウエイトを占めると言われてい
ます。
自分が生まれおち、育った土地に根を張り、食事をして我々は大きく
なっていきます。

この時に、植物ならばそのまま土地に根付けばよいのでしょうが、
さすがに人間は雨露をしのぐための、家が必要になってきます。

その、自らの器とでも言うべき家が自分にとって、或いは家族にとっ
てプラスに作用する家か、マイナスに作用する家かの違いは、一生に
大きく影響してきます。本来、マイナス作用として家族に影響を及ぼ
す家ならば、引っ越しをするのがベストなのでしょうが、現実問題と
して、家のローンが残っているとか、立て替えをしたばかりなど、
様々な問題が有り、簡単に引っ越すことが難しい場合が多々あります。

その場合に、吉方向へ引っ越しをしたのと同じ効果を得られる手法が
『仮吉方』なのです。

私は自宅より東方向にある『安来市』に仮吉方に出て、仮住まいで75
泊をしてその後、宍道の自宅へ戻ります。こうすることで、今年は
『七赤金星』の吉を戴けます。七赤は私にとっては師匠である、三浦
先生の本命星でもあり、最大吉方でもありますので、嬉しい限りです。

この仮吉方で、私自身の人生にとって非常に重要な意味を持つ、七赤
をとることが可能となります。

気学は実学です、ただ単に耳触りのいい話を聞いて、気持ちよく
なるだけでは何の役にもたたず、人生の動きはありません。
そこから何かを見つけ、何かを感じ、自らの足で『動き出す』ことを
しないと、何も変わりません。何も知らない方が、気学って占いの一
種ですよね?などと言われる方がいますが、手をあわせてお願いして、
ひたすら棚ぼたを待つ様な他人任せのものとは明らかに違います。

よく、気学は天体学だと言われますが、バタフライ・エフェクトの如く、
人が何かに突き動かされて、行動を起こすことで、最初は小さなさざ波
程度ですが、その渦の動きに巻き込まれて、今迄とは違う空間変化が起
こり、日常が少しずつ変化、やがて大きな渦となり、人生が新たに動き
出して来るのです。

どうせ人生を動かすのなら、宇宙の運行を理解した上で、ベストの
タイミングと、流れに抗わないタイミングと手法で行う方が良いじ
ゃないですか?

明日が見えにくい混迷の時代だからこそ、一つの指針を持って生活
をおくることこそ、人生における最高のサバイバル術かもしれません。