東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「目」とか「みる」とか その3


「目は心の窓」と言われているように、

目の状態はその人の心の状態を表していると考えられているみたいです。

ということは目は心にもっとも近いところにある器官なのかもしれませんネ。


そうなるとゲゲゲの鬼太郎のオヤジさんは、

いつでも心まるだしってことになりますナ。


まぁ鬼太郎のオヤジさんの目は1つなんですが、

人間様の目は左目と右目とで2つありますのでより複雑なのかもしれません。


宗教家の浅見宗平氏によると、

自分より年上の人を目上と言い、自分より年下の人を目下と言い、

目上、目下と言うのは、自分の目を基準にして言うのだから、

自分の位置は目ということになるのだそうです。


そう考えるとやっぱり目は自分自身を映すのかもしれませんネ。


そして、自分の位置が目である事がわかると、

目より上の方で形のある眉毛は親の位置になるので

左眉毛は父親となり、右眉毛は母親となるそうです。

さらに、左眉毛は父親であり、種であるので、目の下の方は男の子となる。

右眉毛は母親であり、畑であるので、目の下の方は女の子となる。


ふむふむ、なかなか面白いです。


こういったいろいろな角度からからだをみていくと、

ゆがみというものを単なる形だけではない部分から

みていくこともできるかもしれません。


背骨や骨盤だってそうですよネ。

ゆがんでる、ズレてる、曲がってるって言われても、

「では、どうしてそうなったの?」っていう真因となると

なかなかムズカシイもんです。


病気だってそうです。

お医者さんは病名をつけてくれますが、

「では、どうしてそうなったの?」っていう真因となると

なかなかムズカシイもんです。


生活習慣やストレス、

操体的に言えば「息」「食」「動」「想」「環」のバランスなど、

考えるべきところはいろいろありますが、治療所などやってるとホントに

「???」という患者さんも少なからず来院されます。


そういうときに「どこのゆがみをみるのか?」という意識の違いによって、

みるべきところも変わってくるのかもしれません。


目にみえるゆがみから、目にはみえないゆがみまで、

答えはきっと自然法則だけが知っているってことなんですナ。



中谷之美