東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

初日。

今週は三浦が担当します。
猛烈な暑さもやっと静かに落ち着き、早朝は秋らしい涼秋がただよいます。
私事ですが、先日私は65歳を迎えました。人間は未知の時の間に足を踏み入れます。
今日を迎えることも、年齢を重ねることも、私にとって年を重ねることも、未知の時空に踏み込むことなのでしょう。

私にとって年を重ねるってことは、重ねてきた年そのものが消えていく、忘れていくということでもあるのです。
一年一年生きている限り年を減らす訳にはいきませんが、いつ頃から意識したのでしょうか、
年齢の加算が止まっているな、と感じているんです。
その大きな原因は「意識は年を取らない」ということに気づいたからです。

肉体には形としての現象がありますが、意識には無いんです。その分、加齢していくことに無頓着になれる。
かまってはいられない訳ですね。赤子と一緒なんじゃないかな。
人生本業となせば我を忘れて無欲無心にやりつづけていくことがある。そして学ぶことがますます増えてくる。
そうしたプロセスをたどっていくと、自分にかまっていられなくなる。
自分に関与しない一定の距離感を保っていける。生活のシミやにほい(生活臭)がそぎおとされてくるということではないでしょうか。