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東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

バランス〜その2〜

 佐助が担当する四日目です。よろしくお願いします。

 からだの動きのバランスをとるためには、姿勢の調節以外にも、平衡感覚も必要です。平衡感覚とは、生体が運動している時や重力に対して傾いた状態にある時にこれを察知する働きとされ、平衡知覚とも呼ばれています。(Wikipediaより)

 平衡感覚をつかさどっている一つが内耳の前庭迷路であり、前庭迷路は三半規管と耳石器から構成されています。
三半規管は、身体の回転運動を感じる器官であり、直角に交わる三つの半円形の管からできていて、それぞれ「前半規管」「後半規管」「外側規管」とされています。前半規管と後半規管は上下の垂直方向の回転運動を感じ、外側半規管は左右の水平方向の回転運動を感じるとされています。また三半規管が三つの管からなるのは、人間が三次元の空間に生きていることに関係しているともいわれています。

 三半規管の内部はリンパ液で満たされます。3つのループの根元には膨らんだ部分である膨大部を形成し、この内部に膨大部稜という感覚上皮部があります。

 感覚上皮の表面には感覚細胞(有毛細胞)があり、有毛細胞の感覚毛はゼラチン質からなるクプラによって包みこまれています。頭部が回転すると、半規管内の内リンパ液は慣性の法則により、そのままその位置に留まろうとしますが、頭部に固定されている有毛細胞は、頭部と一緒に動くので、結果として、内リンパ液は、頭の回転と逆方向に流れます。これにより、頭の回転と逆方向にクプラの偏位をきたし、有毛細胞への刺激となった結果、神経インパルスを生じ、体の回転を感知します。神経インパルスは、前庭神経(内耳神経の枝)によって延髄に送られ、同時にその一部は小脳にも送られます。
たとえば、遊園地でジェットコースターに乗った後、しばらく体が回転しているように感じるのは、頭部の動きは止まっても、三半規管の内部でリンパ液が不規則にグルグルと動いていて、リンパ液の動きが止まるまでに時間がある程度かかるからです。

 クルクル廻るスポーツ選手は、練習によって「回転軸を安定させる」、「視点を一点に集中させる」など、目が回らないように空間を把握する練習以外にも、反復練習で三半規管のクプラが傾いても、脳から目の動きを止める指令が出て、眼振しないようなからだになっているようです。

 やはり一流のスポーツ選手のからだは、想像を超えるからだの感覚を高めているようです。今日はこのあたりで・・・。

 ありがとうございました。