東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

〜基本の置き所〜

今日から担当の瀧澤です。
一週間よろしくお願いします。

香さんのブログからは春の香りが漂っていましたね。
季節の巡りは早いものですが、私の住んでいる地域にも
桜が咲き始め、三十二回目の春を謳歌しています。

飲んで、食べて、騒いでのお花見からはだいぶ遠ざかって
いますが、散歩や移動の車中から見るだけでも、
「花時」が味わえます。


今日は食の話を少し。

先日「うかたま」という雑誌を購入しました。
農文協出版の季刊誌で食に関する雑誌なのですが
今回は睡眠特集が組まれており、その中に掲載されている
畠山先生の記事を読む為でした。
今度の春季操体フォーラムは睡眠がテーマ。
それに関連する内容ですので、未読の方には是非お勧めします。

その他の記事で目を引いたのは
「鍋でご飯を炊く」、「出汁を自分でとる」というもの。
いままでは、炊飯ジャーや粉末だしを使い、初めてのことで
上手く出来るものかしらと思っていましたが、
やってみると意外と簡単に出来ました。
たまにおこげが「こげ」になってしまうこともありますが
それもまた味。
家族がいますが、訳あって只今単身赴任状態ですので
あれやこれやと試しています。

今はほとんど自炊ですが、外食もしますし、コンビニも利用します。
特に「食」に強いこだわりはありませんが、自分の基本を
どこに置くかは考えます。

諸先輩方もブログの中で、糖質制限や一日一食などを自分の
からだを通して体感され、それを貴重な体験記として語ってくれていますが、
私の場合も自分のからだを通して納得した体感を自分の基本に
置いています。
そうすると、私の基本は「からだの状態」や「置かれた環境」に
合わせて食べることになります。
バランスよく栄養を摂ろうという意識よりも、バランスよく「食」と
向き合おうという意識です。

十年以上前になりますが、学生時代を含めスポーツをしていた
頃は身体を作る為とはいえ、一日五食や高たんぱく食などに走っており、
ご飯を作ってくれていた母にはかなり迷惑な話だったでしょう。

「食」はその人の思想や生き方が反映されやすく、
こだわりが強すぎたり、ストイックになりすぎたりすると
誰かと一緒に食事が取れなくなる、または家族内で食が
分断されてしまうというケースが出てきます。

バランスよく「食」と向き合うということは、自分のからだと
向き合うことと自分を取り巻く環境と向き合うことの両方が
不可欠だと思います。

人間の根っこにある欲でもあり、生き方が反映されるものでもある「食」。
奥が深いですよね。

2014年4月27(日)
東京操体フォーラムが開催決定!
会場は東京千駄ヶ谷津田ホールです。

「入眠儀式 快眠・快醒のコツのコツ」
是非お越し下さい。

http://www.tokyo-sotai.com/?page_id=644